細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

自民党が再び緊急事態条項改憲が必要と主張。再三法律家たちから首相への権限集中、任期延長は災害対策と関係なく独裁の懸念、緊急事態条項必要なしと指摘する声があるが自民党は聞くつもりはない模様

昨年集中的に論じましたが、憲法改正の緊急事態条項は、不要だという見解が災害法制に詳しい法律家などから再三言われているわけですが、自民党は全く人の話を聞いていないと思われます。

 

‪緊急事態条項:「首相の権限強化」検討を 自民改憲議論 - 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20170706/k00/00m/010/123000c

 

やはり自浄作用や是非を議論できる政党ではなくなっているのではないかと思います。
公明や維新と組めば、3分の2議席で発議できるので、とにかく発議して、与党を選挙なしで信任させ、総理の任期もどんどん伸ばし独裁体制を強化しようとしていると思います。

過去に論じた記事はこちら。

【議員任期延長も緊急事態条項!】緊急時に衆議院議員任期延長が必要と、自民公明はいうが、現憲法では緊急時に参院緊急集会できる。本当に改憲必要なのか? - 細々と彫りつける http://ishikawakz.hatenablog.com/entry/2016/08/13/173103

災害を憲法改正のだしにするな!-災害支援に詳しい弁護士、憲法学者、被災者が首をひねる自民党政権憲法改正 - 細々と彫りつける http://ishikawakz.hatenablog.com/entry/2016/05/09/002014


震災のドサクサに緊急事態条項を主張する官房長官。しかし、緊急事態条項は災害時に必要ない。 - 細々と彫りつける http://ishikawakz.hatenablog.com/entry/2016/04/16/113359

【読書随想】憲法に緊急事態条項は必要か・おかしな男 渥美清第五福竜丸から「3.11」後へ・閉鎖病棟 - 細々と彫りつける http://ishikawakz.hatenablog.com/entry/2016/04/08/012227

都民ファーストと日本ナショナリズムの未来

https://twitter.com/hamemen/status/880939751661895680

都民ファースト民進党を解体するため」という白石草さんのツイート。
なるほどな。
大阪でも維新の会が躍進した時に、大阪市議会の民主党議員が落選してほとんどいなくなった。

やはり東西で共通のやり方で大都市を極右が鎮圧した形になる。
選挙という無血クーデター。

安倍は、憎まれ役だよな。
鼻面を引き寄せておいて、力を蓄えた都民ファーストと維新がリベラルを切り崩していくだろう。
国民国家主義がアダになってリベラルは、批判の拠点がなくなり同一化する。
茶色い朝がどうのこうのみたいな人々が抗しきれずに。
だって、構造の問題だから。

都民ファーストや維新は、生活を心配する大衆に向けていくらでも話法を合わせられる。
でも、実際の議会での法や条例制定過程は彼らは独裁的に多数で押し切るだろう。
そんなもの報道させずに、小池の、中身のない改革姿勢とか橋下のスカッとする敵対姿勢だけが報じられ、大衆はそれを消費する。

都民ファーストや維新は、安倍のようなイデオロギーより、さらに振り切って、不安そのものを力にする。依り代はいくらでもある。オリンピック、万博。
都市と生活の不安、移民搾取の現実を忘れて、エンタメ化された政治の中で、軍備と搾取が拡張され、都市の排除性と潔癖さは高まる。

https://twitter.com/kenichioshima/status/881520102100713472
それを大島先生のように安倍のネタということはできるし、私は憲法改正勢力憲法を改正するために、安倍を一回下げて、小池とか橋下とか進次郎とか石破を出してさらに改憲を確実にするために仕掛けた罠だったんではないかと、半ば疑ってる。都民ファーストの自民とのエセ対立と都民ファーストの勝ちは

【詩作品】生きることが生きる瞬間まで歌おう僕らは

 


早く死ぬか遅く死ぬか
誰が決めるんだよそんなこと
こんな土地じゃ生きていけない
ふざけてるからじゃない
真面目にそう思うのだ
生きていけないと考えて初めて
生きることが生きるんじゃないか
だって今も何にも意味ない
意味ないことを知るために
生まれてきたようだぜ
覚悟しな
何を?

ふてくされてんじゃない
ぶっ潰してやる
おまえは街の中で希望を歌うのか
冗談じゃない笑わすな
希望を歌う前に
希望をくださいよ
くださいってバカみたいだ
そうだバカだ
僕はバカなんですよ

バカだから全て欲しいのだ
ついつい意味とか未来とか
考えちゃうから
あんたの腑抜けた顔が嫌いになる

いろんな事情があって
そうかこの夜が嫌いなんだな
全部冷え冷えと気持ち悪い
僕の愛が足りないのか
暖かい炎なんて
ここにはないよ
昼間の青い空が消えない
もうだめらしいよ

✳︎

生きてて楽しかったか
僕は楽しいよ
ゲロ吐いたこと
嫌われたこと
トイレで唾を吐かれたこと
カバンを持たされたこと
母に泣きながら話したこと
海が見たいこと
あの人を抱いていたこと
かぎを落としたこと
死んじゃいたいこと
笑いたいこと

ぜんぶぜんぶ
プレゼントなんだもらいもんなんだ
僕はこんなに生きてきたのか
いみを感じるなんていえない
いみに入りきらないんだ
これをあんたに伝えたくて

無責任か
あんたに伝えたくて
悔しいの
伝えたくて
甘えててすいません
謝るなら伝えないほうがいい
悲しいよ
うれしいのよ

✳︎

星をもらいました
青い空をもらいました
流れる川の石をもらいました
灯台から漏れる明かりを
もらいました
山をもらいました
すべて失くしました
失くしました
だけど
失くすほど知らなかったかも
だから
僕はひどい奴だったかも

こんな毎日で
うれしいっていっていいの
いいの

ねえいいの
あなたの悲しみにこたえようとして
何にも書けないよ
だってあなたの悲しみと僕の悲しみが
同じか確かめられないし
確かめる時間もないからさ

でもいいのかな
こんな毎日でうれしいっていっていいの
罪深いね
もう罪を裁く人もいないよ
僕らは
もう僕らしかいないんだって

滅ぼしてきたから
何もかもが
だから
人間はもう終わりなんだろうか
終わりか始まりかなんて
良くわからないまま
僕らは抱き合ったり
殴り合ったり
ベソかいたり
無視しあったり

僕らはほんとバカ
バカだもの
バカにしか
希望はないかもよ

【詩作品】すきま風を抱きしめて

 

心にすきま風。‬
‪昔から切なかった。‬
‪いや、さぶかった。‬
‪さぶいなら体動かせばと言われた。‬
‪目的もなく学び働いても目的がわからないので、作業の意味がわからず冷え冷えする。‬
‪つかんでいた縄を見失い‬
‪私は漂い出す。‬
‪あなたとつながっていた何かも消える。‬
‪初めから何もなかったみたいに。‬

私のように強いすきま風にさらされないものは他に悩みはあってもすきま風にたおされることはない。
いくらかすきま風があっても、誰かと暖め合えば耐えられるかもしれない。
しかしあまりに強いすきま風は、私をフラつかせる。抱き寄せた誰かを倒してしまう。

私には強い風圧がかかっていた。

私はすきま風がどこから吹いているか知らなかった。
しかしそれは私の中から吹き荒れて私を蒼ざめ、立つことを辛くさせているのだ。
私はすきま風を吹いている場所を少しずつ塞ぐしかない。
ひ弱な愛する力と、愛されていることに気づきにくい心で
私の穴をわずかずつ塞ぐしかないんだ。

寂しさについて、いま私は物語ってみた。
寂しさと戦ってはいけなかった。
寂しさに慣れてはいけなかった。
魂は暖かさを求めているから。
答えがない世界で
私たちは寂しさに襲われる。
その時、私たちは生きているということを
抱きしめねばならない。

生きていることを抱きしめるのは私しかいないのだ。
私が抱きしめる力を
強くすれば
必ずその力に気付くものが
あらわれるだろう。
その日を信じて。

 

【詩作品】寂しさに耐えられない・君を信じる

誰もが僕と同じ寂しさを感じているのだと

思っていた

寂しさに耐えられないのは僕だけだと

思っていた

そうではなく、僕のような寂しさは

どうもほかの人は感じていないか

意識していないようなのだった

 

僕は寂しさにとらわれているのだった

泣いているのだった

ありえない優しさを探し

ありえないと泣く

それは与えられませんと断られ

泣く

 

泣くことも疲れて

蒼白に歩く

泣くことも忘れて

ぼんやり歩く

 

ずっとそうだったから

君に正直に言えばよかった

 

君に言えなかった

いうと苦しめてしまうと

耐えていればいいと

耐えれるわけはないのだ

だから

生きている間は

聞いてくれる限り

君に言えばいいのだ

 

もはや持って回った言葉はいらない

高尚な何かは要らない

いきていくのだから

 

君に正直に言えばいいのだ

 

君を信じて

全体主義は、自分で考えるとか自立して強くなるでは避けることができない。自分の弱さを認め、弱さから目を背けないように、し続ける取り組みの中にしか全体主義を避ける道はない

わかりますか。山ほどのインテリ、知識人ですら、ナチス天皇に入れあげてしまった。
頭を使うだけで、みんなが利口になるだけで解決する話ではない。

自分の弱さを無視したら、強くならねばとなり、結果体制に順応する。
弱さを見つめて、それを新たに認識し続けないと全体主義者に陥る。

全体主義は、人間の無意識の弱さにつけ込んで、支配に参加すればお前は守られるとささやく。
したがって自分で考えて、自立すれば大丈夫という問題ではない。

むしろ自分には弱さがある。弱さを見つめ続け自己認識を問い直しつづけるという決意がないと、すぐに全体主義の罠がやってくる。

したがって、呼びかけは強くなれ、賢くなれではなく、弱さを見つめて真実のあなたであれと

もともと右翼であるような邪悪な人格があるわけではなく、あなたと変わらないフツーの人が弱さを避けたら右翼や保守になるのです。
左派やリベラルであれば、避けうるほど容易くない。

安倍政権を倒しても、全体主義の危機は続く。
つまり打倒すべきは全体主義だが、それは労働に巣食う自己犠牲、家庭や地域を覆う男権主義、教育現場にあるイジメや自己破壊など、つまりは私たちの日常とそれから形作られる意識との対決に他ならない。

放射能汚染防止法を制定しよう勉強会in 岡山に参加してきました。

放射能汚染防止法を制定しよう勉強会in 岡山に参加してきました。6月25日昼2時から岡山コンベンションセンターにて。

非常に勉強になりましたし、パネリスト、参加者のみなさまとも交流でき、うれしかったです。
街宣疲れ、悪天候で頭痛がありましたが、頭痛薬などで、しのぎ無事帰宅しました。

放射能汚染防止のための法体系をどう整備するか、という法律的な各論、技術論については、素人の私には、判断に限界がありますから、法律家にさらに詰めていただければありがたいです。

しかし、現在の原子力災害対策法下の20ミリシーベルトまで安全政策、現在の放射能汚染対処特措法下での一般廃棄物となんら変わらない放射能汚染廃棄物の処理、事故の未然防止の観点もなければ、事故後の電力会社や国の責任も曖昧、さらには原子力防災に至っては避難計画すら成立していない原子力各政策体系、これらがまさに福島放射能汚染を人災にまで高めているのは議論の余地がありません。
さらに、避難の権利、低線量被ばくの防護、国や電力の責任、民主的な原子力被害者政策決定をうたう原発事故被災者支援法は、国の矮小化により実現を阻まれています。

その中で、事故を起こした事業者を罰し、国と自治体に、放射能からの避難、住民防護を最優先にする政策が待たれているのはいうまでもないでしょう。
山本弁護士の放射能汚染防止法の提唱、私は以前から注目していました。
「 「公害防止法の柱は二つです。 ①汚染するな。 ②汚染した者は罰する。この二つです。公害防止法はこの2本柱からなっています。汚染防止と責任という概念を覚えておきましょう。原子力関連の法律にはこの二本の柱が抜け落ちているのです。」この文章を読んだとき私の中で、自分の予感は間違っていなかったのだと思いました。
 頭の中がピーンとなりました。」
http://ishikawakz.hatenablog.com/entry/20130207/1360251484

環境基本法放射能汚染を厳しく規制、検査、管理させるよう書き込ませたり、原子力賠償や原子力災害の法体系をなおしたりするのか、非常に包括的な汚染防止法体系を作るか、道はまだわかりませんが、ともかく、原発事故の放射能から人間や環境の命を守る施策を私たちは持ち得ていません。
原発産業が斜陽で儲からないことを糊塗し、核開発をできなくならないようにするために、原発産業や政府に甘い政策ばかりです。

 

鍵はやはり住民や自治体からだと思います。


原発事故から福島被害者は守られていない、また再稼動に当たっても、事故を予防し、万一の事故時に、事業者や国に率先して被ばくから守る手立てが全く講じられていないことをあらためて、世論の焦点にしなければ。

なし崩しに再稼働が続くのではなく、過酷事故想定時にどれくらい被ばくするか、汚染されるか、一番厳しい想定をして、法や政策、条例や事業者と自治体住民との開かれた議論をすべきです。なぜなら議論すらされておらず、原発立地自治体以外はろくな原子力防災体制すらないからです。

日本最悪の事故は福島第1原発事故ですから、それを基準に被害想定した場合、どの原発自治体住民も動かしてはいけないのではないか、早く汚染廃棄物を厳密に管理しなくてはと思うはずです。

推進派の方も、そんなに動かしたいというならあらゆるリスクを直視する必要がある。

なんでもない、放射能は怖くないと原子力PAを信じても事故時には大惨事になります。

 

山本行雄さん、大沼淳一さん、満田夏花さん、守田敏也さん、佐藤典子さん、杉原宏喜さん、各パネリストの発言に触発され、感想を書いてみました。

会場でお会いし、ご挨拶した皆様、主催の皆様に心より感謝申し上げます。