細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】落下を観測する

痛みに顔をそむけざるをえないのだ

私の顔は真っ青に恥らっている

どうにもならない

こんな地獄はない

逆さまに

ひきつっている

すでに落下の感覚はない

落下する私はすでに

感覚の中で落下を感じることができない

落下を感じないで

あくまで生きている私のしがみつきは

勝利や敗北を突き抜けて

ばらばらに分解される

 

風に吹き散らされて

赤面した紙切れになる

 

それでも生きている私の

憂鬱は重苦しく

地面は近づくほど

影を濃くしてゆく

 

すでに内実としては分解された

私の骨組みは

まるで、呼吸を放つ

朝陽に温められ

肉を回復し

回復しようとして

私のむごさを

突きつけている

 

何の理由もなく

生きているさ

ああそうなんか

 

宇宙の片隅で

鳥が疲れを訴える

穴蔵の中で

私は叫んでみる

不自由落下

特別じゃない

壁にぶつかって

私は私の苦しさにこだわって

 

なんにも当たり前じゃないんだ

歴史がどこに行こうと

片隅で

片隅で

コーヒー飲んでる