主治医に薦められたトラウマ本と、自分の苦しみについて
電子書籍で白川美也子「赤ずきんとオオカミのトラウマ・ケア」を買いました。
精神科の主治医が、私のケアの参考にと薦めてくれました。
あなたは、発達特性のみならずトラウマの影響も強いだろうと最近主治医に言われたのです。
近年集中力や気力が低下し、なかなか読書がしんどくなっています。
しかし、これは、主治医の出してくれた薬だと思って読みました。
(複雑な内容の本は力がなくまだまだ読めなくて)
この本は、やはりケア的な感覚があります。
白川さんの文章は暖かく傷のある人間に優しく語りかけてきます。
他方、白川さんは、内容を過度に単純化していません。
トラウマに関する精神医学的な理論を概観できます。
さらにトラウマを抱える登場人物たちが、トラウマに気付き、その傷を抱き締めて、自分自身を育てていく様子を描いています。
私は、小学校から高校生まで、いじめを受けました。
肉体的な暴力は小学校が一番激しかったですが、断続的にスクールカーストの底辺に置かれ、からかいや蔑みを受けてきました。そのあといろんなことにさらに自信がなくなりました。
今も恐怖や不安に襲われて、日常生活に苦労しています。
比較的元気なときは社会運動に参加したりしていましたが、ここ何年も慢性的に疲労状態な上にコロナもあり、本格的に社会運動に参加するのが難しくなりました。
私はこれまで、自分の心が辛いのは仕方ないと諦めている部分もあります。
たぶん苦しみがわかっても、基本的な体質は母に似てしんどいことが多いでしょう。
しかし、少しでも苦しみをやわらげるために、自分の苦しみを知ることは、必要かもしれないと思い始めました。