細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

映画「西の魔女が死んだ」についての所感

映画「西の魔女が死んだ」を火曜日見たよ。 誘われて見に行った。何となく楽しめるか不安だった。その不安を打ち消す、感慨深い映画でした。シャーリー・マクレーンの娘さんが魔女であるおばあさんの役。不登校になり、難しい問題に直面した孫娘が母に連れら…

イッツ ハード レイン

豪雨。滝のような雨が降り始める。14時40分すぎ。エアコンのリモコンは部屋の内外の温度が表示できる。室内は31℃。室外は数分で28℃から3℃近く下がった。 一時間以上前から上空に黒い雲が出ていた。雷雲だと思った。風がつよくなり涼しくなって。シーツの洗濯…

虹のカケラ

夕焼けと虹を取る。 夜9時半に寝たら今頃起きた。 涼しいのでそっこー寝てしまったから。虹は、虹のしっぽのようなものが2つあったが一個はすぐ消えた。 残る一個をとる。虹のカケラというか、かまぼこみたいというか でも、虹って面白い。光というのは儚…

京都行き

昨日京都に行ってきた。詩の朗読イベント「言鳴」に。下長者町通と油小路通が交差する地点あたりのカフェことばのはおとが会場。 ココナッツカレーうまい。西岡兄妹の手づくりマンガがあってびびる。町屋意外と涼しい。外は夜なのに盆地特有の蒸す感じ。ユン…

原作と映画

クライマーズ・ハイを読んでいる。映画を見たので既視感があるものの、映画と小説では重心の置き方がちがう。 映画は控えめながら、報道は人間の仕事だから間違いも美しさもあるという感じで取っていた。俳優全員の動きがそれを語っていた。スクープを出して…

清く

僕の親父はよく「俺は清く貧しく美しく生きている」といっていた。僕は、正面からその通りとは思わないのだが、やはり清いということはいいもんだと思う。だって、人や世は、やっぱりおかしな、筋の通らないことは多いからだ。 僕は弱虫なので、卑怯だったり…

くらくら

暑い中、ある町にいって野暮用をすました俺は、くらくら歩いていたのでした。日陰がこんなにありがたい。日陰がこんなにうれしい… というわけで、クライマーズハイを映画館で見ました。ポニョと迷ったのだけれど。6時15分の回でその前に大急ぎで回転寿司…

図書館でロマン主義と科学を

○継続で借りたもの*1 ルイ・アルチュセール「甦るマルクス」 柴田義松「ヴィゴツキー入門」 フッサール「デカルト的省察」 ○新規に借りたもの*2 「竹内好集」 武田泰淳「司馬遷−史記の世界」 松本健一「北一輝論」 湯浅博雄「聖なるものと永劫回帰」 関係な…

猛耗亡暑

昨年と今年の気温のちがい。ニュースを見ていたら東京ではこの三連休、昨年と三度ほどちがうのだとか。通りで暑い。(私は大阪ですが)クーラーはあんまりつけたくない。つけるとしんどい。しかし今年は暑さに耐えると死にそうなので泣く泣くつける。つける…

33年後の岡真史、おれ34歳

さいきん岡真史の名をネット上で目にすることが何度かあった。彼は12歳で投身自殺したという少年で僕より一回りくらい上である。かれが亡くなったとき、僕は1歳であった。 知り合い2人の日記で岡真史の名を見たのだ。それで妙に気になって、昨日本屋に岡…

抑留から翻訳のコマが

シベリア抑留経験のある芸術家メモ。石原吉郎は有名だが、詩人では鳴海英吉がいるということを今日学んだ。内村剛介、高杉一郎、このあたりの作家は一時読まれたけれど90年代を境にかなりの本が本屋から消えた。高杉は岩波同時代ライブラリーから出ていて…

ウディ・ガスリー

昨日病院の診察で、先生が仕事のペースダウンをしたほうがいいという。たくさん働いていないけど病人だから仕方ない。良くも悪くも疲れやすい心である。 昨日梅田でナカイ楽器のCD,レコード市をやっていた。ウディ・ガスリー - Wikipediaのアルバムが安く…

本格的に

心身の調子が不調である。なにを書いても情けないことになるので それはキリがないので日記を更新しなかった。身体の方は鍼灸院に週一で通うことにしている。 それで溜まった疲労や何かをとるのと同時に これから本格的に体が変にならないように 予防してい…

詩「ねがい」

毎日をさかのぼる一瞬があらわれない そう出て来ないさかのぼるから には、そこにみなもとがあるけれど ららら ちょっと歌っていたら 買い物を忘れた 買い物も買われるものも 変われないものも どうしたのかな毎日をさかのぼる そういえば、このあたりで あ…

今日読んだ本

春日武彦氏+平岡夢明「狂いの構造」扶桑社。春日先生は実践的というか身も蓋もない臨床現場での身も蓋もない知恵を披露する技術が高い。「病んだ家族、散乱した室内」(医学書院)や「はじめての精神科」は当事者・援助者への愛のある悪口?のさじ加減が絶…

暗い魂

中ノ島の国立国際美術館のモディリアーニ展に行ってきた。ついでに隣の科学博物館でプラネタリウムを見た。私は前天保山のサントリーミュージアムで、シャガールを見て、シャガールの深い気息の漂う絵に勇気づけられた。ちょっとファンである。どんなに暗い…

モディリアーニ展に行こうか

今日は中ノ島の国立美術館で開かれる「モディリアーニ展」に行ってこようと思う。 石原吉郎関係で、田島正樹さんのブログララビアータ:石原吉郎の『望郷と海』と梶ピエールさんのブログd.hatena.ne.jp/kaikaji/20050616/p1#tb、それぞれのバックナンバーを読…

石原吉郎「詩の定義」より

ただ私には、私なりの答えがある。詩は、書くまいとする衝動なのだと。このいいかたは唐突であるかもしれない。だが、この衝動が私を駆って、詩におもむかせたことは事実である。詩における言葉はいわば沈黙を語るためのことば、「沈黙するための」ことばで…

グールドを朝っぱらから

昨日昼間にNHKで「知るを楽しむ」の再放送をみた。グールドについて宮沢淳一?が紹介しているもの。吉田秀和や坂本龍一がコメントしていて、吉田大先生はカッコいいなあって思う。グールドは演奏家であり、かつ弾くことでその曲の解釈だけでなくバッハの…

以前某所で書いたものを貼ってみる(許せない時に−石原吉郎の言葉から感じたこと)

冒頭にまず詩人石原吉郎の言葉を置く。人間が蒙るあらゆる傷のうちで、人間によって背負わされた傷がもっとも深いという言葉を聞きます。私たちはどのような場合にも一方的な被害者であるはずがなく、被害者であると同時に加害者に転じうる危険に瞬間ごとに…