細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

東京電力福島第一原発事故被害についての、基本を確認しながら事故について語らねば、避難者イジメ問題の核心を見失う

自主避難者への誹謗中傷が高まっている。 かねてより避難指示区域外からの避難者には支援は災害救助法における公営住宅が無償で借りられることしかなく、生活をするに足るようなまとまった賠償金もなく、被ばくによる検診や失った仕事や学校の就労就学支援も…

【詩作品】それは尊いことですか

頭がどんどん悪くなります 諦められなくなります 肝心なところで踏ん張れなくなります だけど欲は深くなるんです 辛いです 優しくしてほしいとか 暖かくつつんでほしいとか 言い逃れがうまくなります 自分を誤魔化す言葉は増えます 自分を正しいと偽わる言葉…

【詩作品】ひと筋のため息

ひと筋に モノを考えていたら 何もかも抜け落ちた 青空 お元気ですか もうやめますか どうしたらあたたかい気持ちになれますか 自転車のスタンドを立てて 手袋を脱ぐ 今日も当てもなく ただ彷徨ってきたよって 白いため息をつきました

【詩作品】厳しくなる冬の雲を

誰からも離れて まじわれない一つの鳥 それがわたし わたしの証 水の顔を蹴りあげ 空へ高く墜落する 自由ってどこまでも落ちていくこと でしょう 落ちるってそんなに悪くない でしょう 息のできない高さに行ったら帰ってくる のですよ そのとき満員電車は暗…

【詩作品】寝床の賛美歌

疲れてねむっている 風邪って疲労のかたまりみたい あの夢もかなわない 光と闇のまだらの模様 筒の外から雨が聞こえる 大人になってもさみしいんだよと 子どもの僕に教えてあげたい気分だ 布団の中がイマイチあたたまらず 暴れ出したい気分 君が隣にいてくれ…

発達障害の診断を受けたのは、幸せになるためには自分を知らなきゃと思ったからだ。

私はアスペルガーなので、他人の気持ちをうまく読み取れない。 少し疲れたり焦っていたりするだけでも、本当は嫌味を言われてるんじゃないか、とか、疑心暗鬼になる。 また、他の人たちは、自分のわからない、たどり着けない場所で、「人間の楽しみ」を謳歌…

【詩作品】なまえ

僕の名前は 和広というよ 親が平和を広げてほしいと願ったらしいが ホンマかわからへん 実際僕は世の中とギスギスして 自分の身一人分の 平和すら怪しい 僕があんまりおとなしいから 僕の弟には「武」という字をつけたらしいが ホンマか嘘かわからへん しか…

【詩作品】平和はあるんかないんか

体があたたかい 何にもしたくない 何にも考えたくなく 考えたら垂れ流す 言葉を うわ言を 垂れ流す 私が生きてないと 平和は始まらない 私が死んだりあなたが死んだりしたら どうなるのかわからない 平和はそれを生きようとしないと 自分が平和でないとと思…

【詩作品】小せえなあ

生きているのが辛いと思うと親不孝な気がしてくる済まねえ申し訳ねえ謝ったってしようがねえ親が私を産んだのだけど私は自分で自分の体と心を制御しなくちゃそう思うってすでにいろいろ辛いからなんだろう辛くなきゃ勝手に笑うし勝手に泣くしなそんなものに…

【詩作品】福島が頑張るとはなんだ

福島が頑張っているとか 日本が頑張っているとか 一体何が頑張るんだ 頑張るとはなんだ 頑張るとは具体的になんだ 福島に期待しているあなたが 福島に何を頑張らせているのか 冗談じゃない 誤魔化すんじゃない 私やあなたが生きているんだ 福島は、人間と自…

【詩作品】橋から見えた天蓋に

川を渡らねばならない 何度も渡ってきた川だ 堤の上の大きな橋だ 大きいといっても隣町にかかる橋よりは小さい 堤防のすぐ下に 高校生の頃は カラオケボックスが並んでいたけど 今は化学臭のする小さい工場がある その工場の入り口は9時くらいまで 灯りがつ…

【詩作品】涙を流した

高まることも落ちることも 過ぎていった 涙を流した 深まろうとして膝をかがめ 底まで沈んでいこうとした 沈むことが深まることではなかった 涙を流した だれにも会わないように決意したそのすぐ次の日に 会いに行った 惨めさが大きくなり 空がここまで迫っ…

「いきている」を生き直すために、ここ数年感じたことー続・私のtwitterアカウントに(いきている)と名づけている理由

私のtwitterアカウントに(いきている)と名づけている理由 - 細々と彫りつける http://ishikawakz.hatenablog.com/entry/2016/11/16/210631 この記事の続編です。 互いが互いの扱い方について、話し合い、わかりあうことが大事なのだ。互いの本当の気持ちが…

はじめから被ばく影響は「低線量においてない」と決めるのはまず非科学的であり、「ないから調査や対策をしなくてよい」のは論外であり、トートロジーに陥っている。それが放射能の議論を異常なものにしている。

私は放射能汚染の影響を評価する場合、こう考えます。人工線源がある限り影響はゼロではないと考えて防護すること。影響があるなしの神学論争ではなく、汚染や影響の調査を適切に設計された調査をまずやること。 なぜなら、政府は影響がないから調査をしなく…

【詩作品】昼下がりの預言者より

終わることができない空の 大空がごまかされて 川に向かって光が そう光が匂うよ 草むらに草むらに道が途切れる 犬の息は短いが 犬は優しく長く生きるかもしれない 大あくびをした老人は もう短いかもしれない この鉄橋が街を切り川を渡る 優しい風景なのか…