細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

社会福祉士資格を取ったのに、自分は今なぜその仕事につかないか。

表題への答えは端的に私の体力上・心理上、つまりすごく端折って言えば、精神疾患を持つからだ。もちろん一律に精神病者はソーシャルワーカーになれないわけではない。実際病気を持ちながらご活躍の方にお会いしたこともある。またある本で精神保健福祉士資…

傷口が治ったから「ほい終わり」ではない。

散歩がてらブラブラ。今日はやたら商店が混んでいる。土曜だから当たり前じゃ。 さて。 心や身体の苦痛やその回復について考えるのは難しい。 何故なら自分の心身が痛んでいる、そしてそのことで他者や世界との関わりの持ち方が下手であるとしよう。 傷の手…

青空文庫で久々に漱石の私の個人主義を読んだらやはりとても感動したのでアドレスを貼っておく

大傑作。 こういう心境を人生という難事業を乗り切る誰しもが一度は通過しなければならないように思われる。枕をうまく話して、途中から乗ってくる。 内容は一個だけである。私自身として生きる。 文学にはそれしかなくそれが反対に全世界に通底する根源なの…

ここ数日

前回の日記を書いた翌日、22日は気分が落ち着かず困っていた。知人が持病の具合があまりよくないと聞いて動揺したのかもしれない。あるいは春が来そうな暖かさが迫ってきて体が落ち着かなかったのかもしれない。ともかく寝つきが悪くキリキリそわそわして…

ナラティブセラピーから考えた

CiNii 論文 - <再著述>としての成長とそのコミュニケーショナルな条件 : ナラティヴ・セラピーを手がかりとしてこのテキストの存在を教えていただき以前から興味を持っていたナラティブセラピーについて再び学習する機会を得ました。 私は詩をやっている関わ…

騙されるのではなくニードにたどり着くことが必要だ

例えば政治の目標を人々を救済することと定め、それに専心するスタッフや財源がつぎこまれても、それを受け取る人々が「その救済はいらない」といえば、その「救済事業」は一巻の終わりである。 福祉であれ何であれ、人にサービスを提供する事業はそのサービ…

空前絶後の戦い-ゲーテ格言集を開いて感じたこと

最初のほんの数ページで強度のあるテキストは そこにある生成やそれを生け捕る確かなフレームを見せてくれる。買い物のついでに買ったゲーテの本。 19世紀前半で亡くなっている。 空気と光と そして友達の愛 これだけ残っていたら、 弱り切ってしまうな こ…

【読了】カリガリス『妄想はなぜ必要か−ラカン派の精神病臨床』

カリガリス『妄想はなぜ必要か』を読み終える。後半は具体的なケースや治療の検討を複数人で行っており大変具体的で読みやすくビビッドに感じる。またイタリアで精神病院が全廃されたのは、治療構造として逆に危険ではないかという危惧を示している。是非は…

【読書中】カリガリス『妄想はなぜ必要か-ラカン派の精神病臨床』

暖かくなっている。久しぶりに読書に熱中している。半分くらい(90頁くらいまで)読んだ。この調子で積読を解消したいが… 妄想はなぜ必要か―ラカン派の精神病臨床作者: コンタルドカリガリス,Contardo Calligaris,小出浩之,西尾彰泰出版社/メーカー: 岩波…

私のプラクティス、世界がどのように病んでいるか。

あたしはフリーターでもあれば無職でもあれば病人でもあればおっさんでもあれば、誰かにとっての友人でもあれば、ただの通行人でもあればお客さんでもあれば、という形で多くの役割や形を毎日生きている。 逆に言えばそれ以外ではない私みたいなものがあるの…