細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

【詩作品】あなた以外も人間、あなた以外も生き物

あなた以外も人間 あなた以外も生き物 ゾンビじゃない 論外じゃない 誰もが生きている 私たちは生きているが 生きているという状態が 深く理解できておらず 全てのものを包んでいる エネルギーの連鎖に 気づいておらず 宇宙に空いた暗い穴も あたたかい日差…

【詩作品】なにものでもなく、命は

ほんものも無くにせものも無い みなさんのお話がわからず言葉が通じ合う道がない誰にも生きている意味は用意されておらずただ最小限のものが循環している ただ何かがあるように見えていたものが誰かの呪いの残り滓であって毎日日が昇るとか気温が上がるとか…

【詩作品】地球での生き方を知らなかった

彼方に向かうはずの感覚の草の葉の先は熱暑に干からび 巨体の老人の 荒々しい声の飛沫はそれほど遠くない滅びを目指している 地表で激しく蒸発した水はやがて巨大な雲となり私たちの地上的生命を洗い流すのだがそれはあらゆる宗教経典に描かれてはいない際限…

思考と気質

今日は、大変暑く、急激な気温上昇に体がついていけず、片頭痛がしたから、頭を保冷剤で冷やして寝ていた。 そうしてから風呂にはいり、夜ハンナアレントの『政治と判断』のなかの集団責任という文章を読み、思考というものに独自の非常に高い意義付けを与え…