全体主義は、自分で考えるとか自立して強くなるでは避けることができない。自分の弱さを認め、弱さから目を背けないように、し続ける取り組みの中にしか全体主義を避ける道はない
わかりますか。山ほどのインテリ、知識人ですら、ナチスや天皇に入れあげてしまった。
頭を使うだけで、みんなが利口になるだけで解決する話ではない。
自分の弱さを無視したら、強くならねばとなり、結果体制に順応する。
弱さを見つめて、それを新たに認識し続けないと全体主義者に陥る。
全体主義は、人間の無意識の弱さにつけ込んで、支配に参加すればお前は守られるとささやく。
したがって自分で考えて、自立すれば大丈夫という問題ではない。
むしろ自分には弱さがある。弱さを見つめ続け自己認識を問い直しつづけるという決意がないと、すぐに全体主義の罠がやってくる。
したがって、呼びかけは強くなれ、賢くなれではなく、弱さを見つめて真実のあなたであれと
もともと右翼であるような邪悪な人格があるわけではなく、あなたと変わらないフツーの人が弱さを避けたら右翼や保守になるのです。
左派やリベラルであれば、避けうるほど容易くない。
安倍政権を倒しても、全体主義の危機は続く。
つまり打倒すべきは全体主義だが、それは労働に巣食う自己犠牲、家庭や地域を覆う男権主義、教育現場にあるイジメや自己破壊など、つまりは私たちの日常とそれから形作られる意識との対決に他ならない。