細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】夜の空気ー現代世界論

 

存在とは
不気味で軽薄なものだ
と仮定してみよう

 

気に障ることを私は
しゃべるだろう、その時に
私は恥じ入るよりも
速い速度で
あなたを突き刺しているのだろう
しかし私もあなたも
気の塊だ 
お互いなんだかわからないが
いつの間にか
言葉で触れあうのだ
恐ろしいね
嫌だね
それでも私たちは有限に 
過ぎない
無知でしかない
ものとして
世界にいるのだから
とにかく
自分の思ったことを
必死につかまえるしかない

 

夕方に
なぜ
こんなに早く蒸し暑くなるのだ
なぜこんなに
コロナは強くなったんだろう
ウィルスや細菌は
自分のいる環境が
変化すると
自分も変異して
力を手にするのだ
私たちは
その毒に刺され続けている
病院でさえ満杯になって

誰もが安心して

眠れず

政治への不満も最大
五輪の車は
転げる火の丸を描いて
脱輪し続けている
コロナで死にたくないが
コロナワクチンは世界初で
誰もが最終解を持たない

 

不安なままで考える
不安なままなら
ぬか喜びしたり
落胆したり
裏切られたりは
しない
暫定解しかない
それが世界

なのかもしれないし

私の苦悩が

誰に理解されなくとも
仕方ない

かもしれない

 

なぜなら考えることは
バクチのように
表に張ったり
裏読みして
逆に張ったり
するものではない

 

私の限界のまま
不安であること
恐れながら進み
恐れながら退く
毎日そうしている
もう限界?
まだ限界じゃない?
これはなかなかの試練。
現代の地球に対し
私の頭はとても小さい
小さくて
不安で怖くて
そんな存在で
仕方ない
仕方ないことがリアル


緑の木々をぼんやり眺めると
灰色の雲がよぎり

 

もっと大変なことが
地球環境破壊で起きるかな

 

水を飲んで

私はやることがない
語ろうとすると
先の見えなさが
痛みになって
増幅する

 

いつこんな風になったんだろう
寝そべって
困っている

 

僕のニュースは
気に障るニュース
ばかり
しかし
そもそも
気持ちがわからない

複数の善意や悪意が
暗い天井を
回りながら顔も形も
失い

 

怖くない
怖くないよ
大丈夫
怖くないよ
なんで私の魂を
麻痺させようとしている

怖がってるくらいで
ちょうど良いではないかと
私は吹き矢を打つ
様々な善意や悪意が
ちりぢりになる

 

私の部屋の空気が
夜の暗さを
運んできた