細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

地球規模の複合大災害と環境破壊から命を守り、世界構造を転換するための地球的連帯に向けてー10年目の311を考える①

10年目の311。あまり定型的なお悔やみを言うのは、迷いがあるんです。
もちろんお悔やみ、お見舞いを申し上げます。悔しい思い、悲しい体験した方々が数多くいらっしゃいます。

ただ、東日本大震災福島第一原発事故の被害は続いているのです。
また、阪神大震災以来、一国一地域にとどまらない、巨大震災や気象災害の危険が高まってます。

311以来、巨大な震災と気象災害がさらに頻度が高まっています。
毎年のように豪雨災害や震災、コロナ禍が起き、原発や核、基地などの危険はさらに大きくなっています。

311は一つの大きな出来事であり、それとつながる地球規模の災害は激しくなり、さらに新型コロナウイルスのようなパンデミックまで来ました。
コロナやインフルエンザのような人獣共に存在する感染症は、環境破壊によって変異が促進されている面があります。
環境汚染によってもその変異は起きやすくなっているかもしれません。
SARS、MERS、COVID-19すべてコロナウイルスです。
過去、18年間で三度、コロナウィルスの世界的な多発が起きています。
それを知っていたら、COVID-19について、リスクをみまちがえることは、少なかったはずです。

地球規模で環境が破壊され激変し、またそれが新たな災害を生み、人為的な構築物や社会の仕組みそのものが被害を何倍も倍加します。

核施設も原発もその危険を逃れられません。

原発震災、気象災害、コロナ禍は地球全体の災害の多発、環境破壊、気候の変動などが、人間と生き物全体の世界を強力に脅かす兆候のようにみえます。

原発震災、気象災害、コロナ禍など、どれが安全ということはありません。
社会運動や左派、リベラルの中にも、放射能や新型コロナを大したことがないという人がたくさんおり、この10年間その被害の矮小化がとても辛かった。

今日の多くの災害はそもそも人間の文明が被害を大きくしています。
放射能や大気汚染物質、海洋汚染物質がそもそもどんなに大きな範囲で様々な生物を傷つけているのか、まだまだ全貌がわかっているようには思えません。それは地球全体のことなのです。

コロナ禍の中で二度目の311を迎えるということは、人間の文明の転換の必要を強く感じさせます。
文明の転換によって、311原発震災やコロナ禍のような地球規模の災害を防ぎ、命に害を与えるエネルギー(放射能をはじめとした有害物質を排出し、変異を過剰に促進すること)や産業から転換することが被害者や傷ついた自然を助けるために必要です。

差別や国境に陥らない地球連帯が益々必要です。

特に日本は、侵略の反省が足りません。
ゆえに、地球的連帯を日本も阻害していると初心にかえって捉えていかないと、日本の運動も反動的になる恐れがあります。