【詩作品】total equality
反抗するのである 軽視するのではない 雨と風の夏に おまえの音を聞いて
ああ地獄だよ悪くないもんだ 満たされていて 情けない 散らばっていく 星と木と町の中の川を
階段を上がって 私の部屋です 階段を降りて おまえの外だ 私の寂しさで埋められていく
どうして どうして風なのか 暗い魂に感謝 灯りが取れる ダメな夜に 冷たい嵐の中で 一番にならないこと
見捨てられていた と感じていたら 背反する 坂道に寝ぼけ眼で あえなく抱きしめられる 思い出の中でイライラして ふわふわして笑って
次の 次の駅で 降りなければ 昨日がそう昨日が 私たちに手招きする 浮ついた気持ちで手をつなぐ 寂しさを埋めようと慌てて 病院のロビーに滑りこむ 待ち合わせた苦しみに 一礼して
そうこれからはきっと 散らばっていく あの人とこの町と木箱が 宝石を抱えた役人たち 笑いながら通り過ぎる夢
こんなことでなんて意味つけちゃ だめ やんぺ 変わるがわる仕組みが 変わるがわる 心の真ん中に 何があっても愛せるか 何がなくても いられるか これはあたたかく 一人で旅立って 通信途絶えて 痛み激しく光り輝いて 血の中から破裂する 大切な手紙