細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】繰り返しのはじめまして

「繰り返しのはじめまして」


新しい海岸で
まばたきをして
まだできる息が喉の奥へ
流れ
腹でふくらんで
喉から飛び出して行く

生きることは
繰り返しだった
繰り返しのはじめまして
だった

冷たいみどりの
歌が風にながれる
厳しいんだ
なにもかもが
優しくて
なにもかもが
だから
人間とか
オレとかオマエとか
なんなんだって
フローと
渦巻く風と

光があるのだから
そうそして
崖や海が輝いて
暗い暗い
光の底から

もういい加減にしろと
早く眠れと
うず高く積もった
宿題がくずれて

解いても解いてもきりがないよ

だから
日々
倒れながら
生きて
歌って
疑って
流れて
いるんだよ