【詩作品】始まりの言葉

終わらせられず
始めることができない

たとえば
終わったら
終わったで
ダルく
歩き出せない

生まれ変わらない

繰り返す

繰り返していると
誰がいえるか
空気を吐き
数を数える

星の数に驚く
誰が宇宙をみたか
草むらに寝転び
また思い出す
思い出す

疲れやすいな
とつぶやく
懲りないな
と起き上がる

河の向こうに
石を投げる
風が吹いて
音が聴こえにくい

あなたの中に
暗やみがあれば
いいじゃないか
魂が見えても
見えなくても
光に照らされて
言葉が浮かんでくるじゃないか
例え
浮かばなくても
ほとんど偶然と同じかも
しれなくて
いつも満つるのを
待つのだ
待ったことを忘れて
石と石のすき間に
挟まれ
苦しくて
叫んでみると
それも
言葉だろう