細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】存在よ、再び

この世界が反逆と没落の

渦の中でひとりひとり

苦しく落ち込んで行く 

次にはなにかがあると

前から思えなかった

部屋が虹色にひかり

冷たい閃光が夜空を照らした

 

私さえ生きていればとは

とても思えなかった

誰もが生命の明るみとして

海底を照らしている

 

温かい空気や

冷たい空気が

入れ替わる土間のことを思い出した

ほっとしようとして

なにかがひっかかっている

脳裏にむくむく

新しい糸屑が浮かび

ネットワークを作っている

もがいて求めると消え

目覚める時にふと思い出し

誰だろう

消えている

 

命にとって別の命はなにかと

私は思っている

私はいつまで存在できるだろう

その時

誰かの姿を

再びみることが出きるのか

 

新しい世界は

滅びと裏切りを潜る

 

容易くないがそれが

来ないと誰がいえるのか