【詩作品】るんを忘れない

君と来る

君に来る

なんで来るん

いつも来るん

死なないるん

死ぬのかるん

涙と風に

包まれるん

泡だつるん

海のそばるん

文明が死の液体

悪魔のような凡人が

危機を確かなものにして

わたしは転がりを止められない

るん

るるん

はずんだ声の中で

わたしは生きることを思った

ひたむきに生きることから遠ざけられたから

こそ

恐れないように生きるふりをし

実際生きているような感じすらした

何もかも過去からしか

立ち上がらないので

引きずっているものの大きさを

わたしは風と笑いたい

危機を感じているから

来年が確かに感じる

来年までにしておきたいことや来年になれば

否応なく

爆撃が毎日を絨毯にするだろう

そんな時に愛してるとか

愛してないなんて言えるだろうか

1984はなぜ禁じられた恋人たちの話なのか

どこから何が禁じられるのか

そこからも悪口をたくさん言いながら

じゃれ合う毎日があるのか

るんを忘れない

るんるん

もういくつ寝ても忘れたくない