細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

2016-10-06から1日間の記事一覧

【詩作品】本当と嘘とマボロシと風船

例えば耐えるということは 何の意味もないかもしれない そもそもこの世界には 僕らが作り出したマボロシしか ないんだから マボロシに向けて耐えるなんてこと 大変バカらしい しかしマボロシしかないんだとしたら 僕らはこのうつし世の夢に 耐えるしかない …

【詩作品】腐敗の歴史

大好きな音に耳を塞ぎ 君に拒絶されないようにする 君の声を聞かず 君の姿を見ず 君の放つ香りさえ感じなければ 僕は痛みを感じなくて済むのだ そのように 僕はビリビリしている 大切だと思えば ビリビリして どうでもいいと思えば ビリビリする 古い町しか…

【詩作品】ドーナツ

スマホという道具を持ち 涙の乾いた目で川を渡る 風が鉄道を洗う 暗闇に無数の君の影がうつる 光があるのか 光に君は何か思うのか ドーナツを落として 鉄道の走る音が強まる 生きていていいのかな 生きていていいのかな