【詩作品】ありがとうとごめんなさい
わからないでいる
信じるしかないのである
信じる力が弱い私である
信じようとしても絶えず別の刺激に
さらされ
乱反射する光と音が
頭の中でキラキラ踊っている
あなたと私は違う
なぜ違うのかわからない
無理に同じになろうとする
痛くて悲しくて引き裂かれる
慌てずにゆっくりつながろうとして
季節外れになる
Tシャツを持って
寒い夕暮れに部屋で
立ち尽くしている
同じでないものを同じでないままに
信じるしかないのは
私は誰とも同じになれないからだ
同じになれないということに
可能性と確かさがあり
ぬくもろうと
日向に近づくのは
影の寒さが確かだからだ
モタモタして暴れて
変になって
誰しもを苦しめ
苦しめ
苦しめ
恥ずかしい思いを
誰かが許してくれると
願っていた
しかし世界は深く揺れて
波が立っている
慌ただしく
行かなくてはならないが
それは
生きること
いきていること
が消えてしまわないように
なおも
思い出の中に飛び込むため
朝日
味噌汁
音符
炸裂して
ありがとう
ごめんなさいと
ありがとう
ごめんなさいと