細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

自分の限界決めるな

僕は時々心斎橋とか十三のライブバーとかにいって、ワンドリンク+1000円とかの友達が出てるライブを見に行くことがあって。で、見に行くようになってから、さらに歌って面白い、素敵だなあと思うようになりました。

 いや、そうはいっても、すごくがんばっているいい歌い手さんもいますし、いい加減なひどい歌い手もいます。でも、小さなハコですと、愛のある野次とか、声援とか一緒に歌ったたりとかたのしいなあと思います。そうやって歌い手も演奏家も聞き手もみんな別々の場所でともに育っていくのだろうなあと。

 僕は河島英五のファンなので、彼も地方の小さな祭りとかで歌ったりとか、自分の郷里の祭りにもBEGINがきたりとか。今年は、ジャズフェスティバルには行かず、昨日はスカイマークスタジアムに野球を見に行っていたのですが、ライブで動いている人や雰囲気を感じると、ぶわっと身体が揺り動かされるのです。それがきもちいい。ナイターはビールもうまいんですけど。

 泉谷しげるのことが忌野清志郎追悼にからんででていますね。彼の言動はいろいろ受け取りがあると思うんですけど、歌をあまり知らないなと思いまして調べました。春夏秋冬しかしらなかった。すいません。清志郎さんもタイマーズを高校のときリアルタイムで聞いてすげえと思ったけど追ってなかったし、泉谷さんもテレビに出て怒ったり照れたりしている人だという認識ばかりで。でも今聴いて温故知新といいますか、でも自分の現在進行形のものとして感じる部分もありました。

「すべて時代のせいにして」(ダブルクリックすると見れます)も歌詞としてもすごいなあと感じました。まるで自分の心境のようでした。それから「国旗はためく下に」の詩もスゴイので、ちょっと著作権的にはまずいかもしれないですが全文引用します。(不都合な場合はおっしゃってください)

「国旗はためく下に」(泉谷しげる作)

日増しに君は顔が変わり 頬はこけ 足取り重く
口癖に吐く言葉は 疲れた疲れた まだうら若いのに

地図から見れば我が国は 見劣りするくらい小さく
望みはせこく 人一倍 自信を持つほどに 飲むほどに

若い船は次々に 寂れゆく大地を離れ
荒波に向かって消えてゆく 戻ることなく別れを告げて

貧しき者は美しく思われ 富あるものは卑しく
ユメを語るは禁じられて ただただ割り切れと

小さいものの無い物ねだり たまに手にする札束切らし
ハタをかかげて他国へとび 恥の上塗りこの上なし

国旗はためく下に集まれ 融通の利かぬ自由に乾杯
国旗はためく下に集まれ 融通の利かぬ自由に乾杯

いくさに負けるは信じがたく いくさを仕掛けるはうまく
いくさの前はなるべく避けて いくさが国の栄えとなる

国旗はためく下に集まれ 融通の利かぬ自由に乾杯
国旗はためく下に集まれ 融通の利かぬ自由に乾杯

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驚きの歌でした。ずいぶん古い歌のようですが。

>日増しに君は顔が変わり 頬はこけ 足取り重く
>口癖に吐く言葉は 疲れた疲れた まだうら若いのに

これは今の時代の労働なんかもあんまり変わっていないかなと。

>若い船は次々に 寂れゆく大地を離れ
>荒波に向かって消えてゆく 戻ることなく別れを告げて

なんか切ないですね。今も日本はこれから経済的にも威信を失うから海外に出ようという人もいるようです。満州に渡った人の中にもこういう感じで出て行った人がいたかもしれません。

>いくさに負けるは信じがたく いくさを仕掛けるはうまく
>いくさの前はなるべく避けて いくさが国の栄えとなる

かなり正確な認識と怒りなのではないかと思いました。

こういう歌は売れにくいと思うのです。ですがライブ映像を見てもすごくひきつけられます。流して歌ってないような。

ライブいってみたいなあ。清志郎さんの歌も昨日動画で見てて、陽水の「傘がない」を歌ってたのがべらぼうにかっこよかった。きっと迫ってくるようなつつまれるような何かがあるから、ライブは野球でも、歌でも段々すきになってきています。