細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

不安の檻(昨日4月5日書いた日記をアップ)

朝から晴れていた。気持ちのいい春の日和。昨日はしっかり休んだので気分まずまず。youtubeにて松村の復帰会見をみて、松村まじめな人だなあと感慨深い。

 北朝鮮から、なんかを飛ばすってことで、朝から討論番組とか見てた。軍事とか安全保障関係の人はキャラが濃くてそれに気を取られ、結局みなさんが何をいっていたかは覚えていない。サンプロをつけたら、民主党の前原と中川元財務大臣が並んで座っていて、すごい並びだなとちょっと不謹慎な気持ちになる。田岡俊次の動きも相変わらず面白い。田中均もいた。誰かがしゃべっているあたりで、11時30分に北朝鮮から何かが飛んできたって事がわかると、みなさん真面目な顔ながら、なんかワクワクしていたようだ。発言を切られてもだれも怒らない。これがメインイベントとばかりお祭り田原さんが張り切って仕切っていた。

 ということだが、まあ30分に発射されて数分で高度500キロ辺りの東北地方上空を飛んでいき、9分後に日本から2100㌔の太平洋上で追尾をやめたということ。そして日本側の迎撃ミサイルは発射されなかったとのこと。それしかわからんかった。みなさん何が飛んできてどうだったのかで、判断するしかないということだったように思う。一体、何が行なわれているかというのは、北朝鮮についても把握されねばならないのはもちろん、各国がどういう思惑や目的をもちこの事態を考えているか、あるいは日本も一体何を騒いでいるのか、それで何がしたいのか、何をしたほうがいいのか、しないほうがいいのか、自国の安全というのが大事なら、北朝鮮の飛ばした奴だけでなく、国内のある種の祭り状況やそれが現実をちゃんと見ているのかちゃんと自覚せなならん。石原都知事がなんだか威勢のいいこと云って佐々淳行とか森本先生もうれしそうだったけど、威勢のいい意見よりきちんとした情報をくれよ。

 いやもちろん衛星とかの国がいう謎の飛行物体が、ともかく日本の上空というか宇宙空間を飛んだのは大ごとにちがいない。しかしながらどうもキナ臭い雰囲気がありすぎる。騒ぎすぎとかではなくて。それは北朝鮮も充分キナ臭いわけだが、みんなそれぞれの国の顔色を伺いながら、なんか起こるんじゃないかとか、なんかこれで祭りが出来るんじゃないかとか。日本の中でもそう。そういう不謹慎な類のキナ臭さである。国際政治はキナ臭いのが当たり前だとリアリストはいうかもしれない。
 でも、なんだかわからんことが多すぎるし、だからみんなが憶測するし、それにマスコミや政府も火をつけるのがどうも多すぎな気がして…

 大体北朝鮮がいろんないきさつから、うさんくさい国だという理解はあるけど、なんか飛んで来る前にさ、北朝鮮の政府の人に素朴な質問は出来ないのかな?いや、単純になんか日本の上を飛ぶんでしょ、それは何月何日の何時頃とかさ、ミサイルがどうのという前にさ、相手のよくわからない行動があったら、その相手に直接確かめるといいなと思う。それで答えないとかだったらどういうことって話になるよね。いや北朝鮮に対話するとか、圧力とか以前にね、将軍様元気なの?とかその人工衛星とかいうのいつどんなふうに来るの?とか聞けないの?そういうふうに各国が情報やコンセンサスを共有できない状況自体がおかしくて、それは北朝鮮のみならずあらゆる国がうさんくさいと考えたほうが良い。

 いや聞ける雰囲気じゃないからそうなっているんだろうけど、でも、相互不信でミサイル撃ってきたらとか考えるのはまあしょうがないと思ってみるとしても。でも、なんかよくわからんデータをでっち上げて、そこがテロリストの本拠じゃなかったみたいな話にあのイラク戦争のときはなってね、で、たくさんの人が死んじゃったんだから。
 だから、妄想とか欲望とかだけじゃなくて、実際相手になにか質問とかを忌憚なくぶつけてみるというのがいいのでは?いや俺のバカな意見だけど。中国にも、ロシアにもアメリカにもどこにでもきっちり話は訊いていくくらいはしてその上で対策とか意見とかいわないと。そう相手をよく知らないと。知るためには、どんだけでかくミサイルもつ国とだって、俺らは素朴に話がしたいんだっていう構えがなきゃいかんと思う。自分らで作った不安の檻に囲まれたままではまともな判断なんかできねえよ。