細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】否定する力なんてないのだ

とおのいて 自分のまちがいに 気づかなくて たたずんで ゆうぐれから 暗やみに変わり 不安です

私たちの 内なる太陽は むせきにんですので この世界を あつい夏として 燃やしつくします

いくつもの ライトが 近づいては遠ざかります ぴりぴり として 指が痛いのです

風が吹く晩になり 家に入ります 入る家があるだけよいのですが 家にいれば いるだけ 不満も生まれてくるのです

まるはだかで 生きることはできないか そう考えているうちは まるはだかで ありません

否定してはならないのだ あるものは あるものだ いつか必ず変わるのだし 消えるとは 別のものに なりかわるのだから

私たちは 否定できない 否定する力なんて ないのだ