細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【紹介】『「福島県内における大規模な内部被ばく調査の結果ー福島第一原発事故7ー20ヶ月後の成人および子供の放射性セシウムの体内量ー」(早野氏論文)に対する公開質問』

”医療ガバナンス学会MRIC”に投稿するも、即刻不受理となった『「早野氏論文」への公開質問状』
T&Jメディカル・ソリューションズ:”医療ガバナンス学会MRIC”に投稿するも、即刻不受理となった『「早野氏論文」への公開質問状』

『「福島県内における大規模な内部被ばく調査の結果ー福島第一原発事故7ー20ヶ月後の成人および子供の放射性セシウムの体内量ー」(早野氏論文)に対する公開質問』

木村 知、 田口茂、 竹野内真理、松井英介、 矢ケ崎克馬肥田舜太郎

内部被ばく問題について、警鐘を鳴らされ
考察と啓発と被害者支援を続けておられる方々の反論で興味深いものです。

少し本題からは外れますが矢ケ崎先生のこのような眼差しは
被曝する人々を真に思いやるものだと感じました。そしてそのような相手への眼差しなしに真に人々に必要な科学的な考察や発見が出来るのかと問いかけているようにも思いました。
内部被曝とは関係ないイシューのように見えますがあらゆる場所に
放射線源があるということが汚染地帯に生きることなのだと
はっきり感じさせられます。

そういう見えない地雷に絶えず取り囲まれさらされることは日常への信を打ちこわし作り変えるという意味で原子力事故、放射能事故の辛さがはっきりします。

2.着衣被爆の危険―内部被曝と同等―さらに、着衣に汚染があったことが報告されていて、ガウン更衣で内部被曝は少なくなったとされる。この取り扱いでも、着衣に汚染があれば、当然体に密着した被曝がなされ、外部被ばくを懸念しなければならない。被曝内部被曝だけではないのである。WBCで測定できるガンマ線被曝は、内部被曝でも外部被ばくでも大差はない。ガンマ線は分子切断密度が小さいので、ガンマ線の発射される位置による被曝差は、アルファ線ベータ線の場合と異なり、大差ないのである。特に着衣汚染による被曝はその人が家屋内にいるか外にいるかにかかわらず、常に体に密着した線源による被曝をもたらし、内部被曝とともに特に警戒する必要がある。着衣時で10%を超える市民に300Bqを超える被曝が確認されたのならば、おそらく100%近くの市民が着衣汚染被曝をしている。
着衣被曝は、このように、市民の実生活の被爆状況が非常に危険であることを示しているのにかかわらず、「内部被曝の結果を高く示す邪魔者」としての扱いしかない。被曝を懸念する市民に寄り添う観点がないのである。測定者あるいは医師として「医の心」を持つならば「着衣被曝を避けなければならない」と心配する対象として当然であろう。しかるに彼らには内部被曝の値を下げることにしか関心がない。内部被曝がないことは大変うれしいことである。しかし、ずさんな測定と切り捨てによって『被曝がない』ことにされると、健康管理がおろそかにされるのはてき面である。