示唆を受ける。
- 作者: フェリックスガタリ,F´elix Guattari,杉村昌昭
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2008/09
- メディア: 単行本
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日常性に変化の兆しを見いだし、変化の中に居場所を見いだすみたいな。詩には特定の形や必要な道具が少ないので、彼のいう「精神的・身体的・社会的」な環境汚染から身も守れる。
こういう読み方は安い読み方なのかもしれないが、ハイデガーがそれを恐らく慎ましやかな生存という多分にキリスト教的な倫理の中に「詩」を置いたのに対して、ガタリは自分の経験自身の編みなおしとしてそれを考えていたと思う。それは新奇な改革ではないが、自分や他の人たちに働きかける中で行なわれる意味では、それぞれの生が変化することで世界が変わることを目指したともいえる。
ただ、ガタリはどうも言葉が難しく、また愛想のいい活動家の面もあり、捉え方が難しい。ただ「practice」の中にある人はそういう臨機応変さも必要だろうとか。
いま
- 作者: R.D.レイン,笠原嘉,塚本嘉寿
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2003/06
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- 作者: ハロルド・ガーフィンケル,山田富秋
- 出版社/メーカー: せりか書房
- 発売日: 1987/04
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もちろん科学というと身構えるのだが、その身構えについてもガーフィンケルは司法の素人である陪審員が、専門の法的な言葉にどうコミットし、使用しているかをみて、エスノメソドロジーを思い立ったといっている。この問題設定は、裁判員制度など市井の我々がどう自分たちの社会の意思決定に関われるかを考える上で示唆的な気もしないでもない。