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細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】生活を脱いだら人生の

雑踏で

たくさんの人と肩がぶつかり

それでも私は

ひとの形を保っている

ように

見えているのだろうか

 

生きていると

いうことは絶えず神経である

神経が神経の刺激に慣れず

毎回シビれている

 

こんなことでは

ひとを愛せるのか

愛するという言葉が

あまりに軽くないか

ふざけていても

胸に湧き上がってくる

強い気持ちが

空の雲を突き抜けている

 

あなたは大げさでしょう

そのまま生きれば

いいんだから

あなたが生活に関心がないのは

あなたがふざけているからでは

ないよ

あなたはあまりに真剣な神経だから

生活という複雑な糸を

ほどかずにはいられないのだから

 

生活を脱いで

私ははだかになったよ

はだかを抱きしめてくれないか

激しいせせらぎの音

腰が寒くて

温かい方に倒れこむ

 

どうしたらいいの

わからない

どうしたらいいの

 

生活を脱いだら人生が

あるよ

あなたもこの人も

はだかの人生?

そう

頭から食べてもお尻から食べても

ひとは

はだかの人生しか生きられない