細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

山本太郎議員が明らかにした「政府は次に事故が起きてもSPEEDI使いません 」の恐怖

山本太郎議員が明らかにしたいわばスクープである。
山本太郎が国会での仕事について、山本太郎を批判する人もあれだけ応援した人もあまり紹介しないので、取り上げる。

万が一再稼働して、万が一爆発しても、原子力規制委員会放射線防護にSPEEDIを使う考えはないそうだ。
まるで、目をつぶってもレーダーがなくても、敵にミサイルを当てるというような、一円のお金もなくデートに行くような、ものすごい話である。
実測で何とかするというが実測したころには放射能は到達してしまっている。

六十キロという範囲だけじゃなくて、例えば安倍総理が オリンピックを日本に呼ぶときに海外でプレゼンされまし た、二百五十キロ離れていますからね、福島からはと。原 発から二百五十キロ離れている東京、大丈夫ですというよ うな、のようにも取れるような発言もされていましたよ ね。 でも、東京、全く影響を受けていないんですかね。ホッ トスポット存在していますよね。それはそうですよ、放射 能プルーム来たんですものね、東京にも。東京都民も情報 があれば屋内退避の必要、人々に伝えることができたわけ ですよね。東京都民も無用な被曝をさせられたということ なんですよね。 いやいやいや、山本君、SPEEDIは百キロまでしか 無理なんだよ、しかも、これ予測、もっと範囲が広がれば 精度が落ちちゃうんだよ。でも、そんな言い訳はもう効か ないと思うんですよね。だって、この国には元々百キロと いう距離から地球半分程度まで広範囲に放射能の拡散予測 ができるワールドSPEEDI、WSPEEDIというも のがあるんですからね。当時、もしも行動できるのであれ ば、日本原子力研究開発機構にWSPEEDIで試算を出 すように要請することだってできたわけですよね。同心円 で止まるか、放射性物質が。県境で止まるか。そんなわけ ない。 放射能の広がりを住民に知らせる、これ当然ですよね。 人々の命を守る、国の役割ですものね。どうしてそれがで きなかったのかというのがすごく残念なんですけれども、 とにかくできることをせずに無駄に人々を被曝させた事実 というのはどんな言い訳をしても消せないと思うんです。 そのこともありますけれども、じゃ、その過去からどう やって学んでいくかということが大事だと思うんですよ ね。とにかく再稼働だ、とにかく再稼働なんだと、原発 を。今、原発一基も動いていないですね。二〇一三年の九 月の十五日から一基も動いていないよと。でも、電気は安 定供給されていますと。あれ、電気が足りないから再稼 働って話だったのになみたいな。南海トラフ、東南海、首 都圏直下と、大地震が来ること、分かっているんですよ ね。いつかは分からないけど必ず来ると言われている中 で、地震に耐えられない、福島東電原発が証明しましたよ ね。 これ、どうしても再稼働させるんだということだった ら、最低限、これ住民の避難計画には、これは屋内退避指 示なども含めて三十キロ圏より広範囲の予測、シミュレー ション、絶対必要ですよね。だとするなら、広範囲の予測 ができるWSPEEDIの拡散予測を基にした、全ての風 向きを考慮したシミュレーションを住民避難計画作成時の 義務にするって、これ当然のことじゃないかなと思うんで すよね。 いかがですか、何かありますか。

○政府参考人(黒木慶英君) 福島の反省をどう取るか と、一つ問題がありますけれども、SPEEDIの問題に 関しましては、今、原子力規制委員会が考えておりますの は、そもそも、いわゆる拡散予測に基づいて避難行動を起 こす、あるいは防護活動を行うということは基本的には行 わないと。あくまでも実測のモニタリングの数値、それを もって避難行動あるいは防護活動を行うというのが原則と して決められております。 理由は、福島の場合、確かにソースターム、要するにど のくらいの放射性物質の放出がそもそもあったかというこ とが分かっていれば比較的容易でありますが、元々は気象 情報ですから、かなりのまたいろんな誤差もありますけれ ども、少なくともそれが分かっていればいいんでしょうけ れども、現実問題分かっていなかった。したがって、要す るに提供はできなかったわけであります。もっと言えば、 シビアアクシデントの際にそういう情報がたちまち、意味 がある時間内に入手ができるという保証は何もないんです ね。したがいまして、これはもう現実的には実測で勝負す るしかないといったことで緊急時モニタリングという制度 を設け、その際には、現実の放出がある前からそういった モニタリングのチームが展開し、放出に備えて頑張ってい くというふうな手しか、基本的には住民の防護措置に関し てはないと思います。 それとは別に、全般的な要するに放射性物質の、要する に拡散の状況というのはどうなのかというのは、これは一 つ大きな大事な情報でございますから、それについては当 然のことながら国民の皆さんに提供するということであり ますけれども、それに基づいて、直ちにそれをもって防護 措置を取るというのはかえって非常に危険であるというの が、現在の今原子力規制委員会の考え方でございます。そ れに基づきまして今指針ができ上がっているところでござ います。 以上であります。

山本太郎君 ありがとうございます。 福島のときもそうですよね。実際の線量というもの、ど れぐらい放出したのかという、分からないから、値が分か らないから、一ベクレルという値で計算したんですよね。 でも、今あの事故があって、次再稼働するという前に、過 酷事故という例があるわけですから、福島の第一、第二の 放出がどれぐらいだったかということは数字に入れられる じゃないですか。 何のためのシミュレーションなんですかって。何のため の避難計画なんですかって。広がりがばれたらまずいの かって。住民の命を守る気があるのかって。絶対再稼働あ りきなのかって話なんですよ。何のためにじゃSPEED Iつくったんだって。事故が起こって、その後にモニタリ ングをしていって、遅いじゃないですか、それじゃ。少な くとも、一ベクレルの段階で数値を出したとしても、それ はどっちの方向に逃げればいいか、風向きだけでどっちの 方向に逃げるべきなのかといったざっくりとした指針にな るわけじゃないですか。それをもしもやっていれば、北の 方向に逃げた人たち、風下に逃げた人たちが実際に福島の 東電原発事故の後にあったんですものね。 これ、再稼働する前に、避難計画の中に義務として入れ るって、もしものときにどうするんだという話ですよね。 どうしてその部分全くタッチしないというか、それはも う、何か再稼働しづらくなるんですかね、そういうシミュ レーションを出してしまえば。何か不思議だなと思うんで すよ。生命、財産、身体を守るとかという文言だけは分か るんですけれども、でも実際やろうとしていることはどう なんだという話だと思うんですよね。

http://taro-yamamoto.jp/information/2187/

なんで役に立たないものを作ったのかという反省はないようだ。
果たしてSPEEDIは役に立たなかったかというと
飯舘村方向に放射能がいくくらいは予測していたはずである。
SPEEDIは原子炉内の核種や気象シミュレーションデータが
満載されており、放射能が放出された時間と場所を入力すれば
気象予測に従い、拡散を予測する。
そういうすごい機械を原子力防災に役立てるためにも、
火山などの自然災害に役立てるためにも多額の予算でつくっていた。
大まかな予測に役立てるとか答弁すらもしないのは
SPEEDIをあまり使いたくないのだろうなと思う。
むかし出したらなぜ使わないと問われ霞が関
もう使わないことにすればあとで怒られないと気づいたのではないか。

実は兵庫県なども拡散予測を出し渋っている。
意外と精度がよくて誰も再稼働に賛成しなくなるからではないか
と思える。

全く最先端の科学技術を持ちながら誰も無責任なら
また事故は起きるだろう。
今度は自民党内閣だから
電力会社を叱り飛ばすこともできないだろうと思う。



つまり相変わらず日本政府と電力は一体で丸腰で再稼働したいようだ。
もはや、神風の領域というか、前の大戦から変わってないのかとか、だから「取り戻す」 なのかと思うわけで、なるべくなら、原発震災の被害者と先の大戦のあらゆる死者に謝罪して、公の場から退いてほしい政治家たちで満たされている。
なぜ彼らがこのように原発安全で放射能安全かというと、世界の核戦略に日本は組み込まれているだけの残念な国家に過ぎないわけで、プルトニウムをためこんではアメリカにかえせといわれ、トルコに原発を売ったり、モンゴルに核廃棄物を捨てようとしたり、原爆被爆者や原発被災者を足蹴にするのは、もうやめていただきたい。

世界平和のために。