向こう側に夜が
変わることができるよ。
気持ちが生きていればその間は死なないよ。
足の裏が不思議に暖かい。 まだ愛が体の中にあって、体の底に向かって、血液の空に向かって、飛ぼうとしている。
締め付けて苦しめてはいけない。
大丈夫だ。あたたかくなるよ。
ゆっくりとながれはじめているよ
君はまだ人間なんだ。
顔の形を確かめていく。
息づいているもの、すべるもの、かたいもの、顔の中にある大地と川
なぜそんなに美しいんだ。
向こう側に夜がみえるよ。
地獄ですら、腹から走る鉄道のみる景色のようさ 。
君にしか、君でしか、できないことがあるよ
病院の外に見える巨大な木だよ
息から新しい涙の笛が前に沈んでいって
音楽を突き破る体が君だよ
畦道を便りに私たちは絶望を支えている
けして勝ちたくない