細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】かならずあると

魂に雨が降り 血を流す アジアの果て 濡れた路面から 湧きあがる香りに 変わることをおそれるなと 呼びかけられる

固い顔をして歩く 弱さを感じている うまくいかないことが あってもいい 残暑の中を泳ぐ ひとを分け隔てる 不機嫌な群れ

今日も明日も終末の手前で あれば 何をしても等価 しなくても等価 に見えるが 本当にそうか 鳥や虫の声を聴けば ちがうという

私たちは きわめて小さなものに 過ぎないが それもまた 宇宙を 動かすのだ 私たちの羽音に 意味はある 必ず と