細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】きみから見える星を教えてよ

朝が来て

朝が来ないでほしくて

 

きみを焦がれて

きみを憎んで

きみを探して

 

ぶつかったいつもの限界

はっきりしない

はっきりしているのかすら

わからない

結論は出ない

いま何時かすら

わからない

 

余裕がない

前屈をする

腹を太ももに近づけ

静かに沈んで行く

 

朝が来て

朝が来ないで

 

きみがぼくを探しているなら

ぼくはあの星へ行く

地下鉄の駅から上がった

さびしい路地裏さ

 

生きのびよう

生きていよう

何とかなるさ

どうにもならないよ

 

元気かな

元気ならいいけど

わからないことばかりだ

 

わかることを埋めて行くしかないな

次の瞬間

その次の瞬間

うまくつながらないよ

ただ埋まって息がしにくいよ

 

星を探して

焦がれて星を

星を探す夜に

きみから見える星を

教えてよ