細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】小せえなあ

生きているのが辛いと思うと

親不孝な気がしてくる

済まねえ申し訳ねえ

謝ったってしようがねえ


親が私を産んだのだけど

私は自分で自分の体と心を制御しなくちゃ

そう思うって

すでにいろいろ辛いからなんだろう

辛くなきゃ

勝手に笑うし

勝手に泣くしな

そんなものに理屈はねえな

そうなるはずだ


すでに理屈があるのは

なんだか辛いからだ

あなたに愛されたいと

願う時

私はどうしようもなく生きづらい私を

思う

たまには生きづらくなく

生きられるならと思う


果てしない寒空を

こわごわ見つめたり

限りなく流れる川を見て

小せえなあ

小せえなあと

思う


小せえなあ

私は小せえなあ

小せえから

まだ生きてられるんだ

何にも見えてないくらい

小さいから

生きてられるんだ

賢かったり

器用だったりしたら

うまくいきすぎて

たぶん

怖いものを見ると思う


だから

小せえ

小せえなあ