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Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

原発再稼働については慎重な山田京都府知事は、Xバンドレーダーについても住民への安全を考えていただきたい

「規制委に説明責任」 山田知事、大飯 原発判決受け 京都
産経新聞 5月24日 7時55分配信

大飯原発福井県おおい町)の運転差し止め を命じた21日の福井地裁判決について、山田 啓二知事は23日、「ある面でいうと国民の不 安を代弁している」としたうえで、新規制基準 に基づく大飯原発の適合審査を行っている原子 力規制委員会にも説明責任があるのではとの見 解を示した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140524-00000033-san-l26

京都府知事は原発の再稼働には慎重な姿勢なのですね。これはよいことだと思います。
住民の安全を考えれば自然なことです。
しかし米軍のXバンドレーダー配備については住民への工事着工の知らせもできてないんですね。
Xバンドは主に朝鮮半島から、グアムやハワイといったアメリカ領へのミサイル攻撃を探知するレーダーです。
最悪想定では日本がそれを、迎撃してしまう場合もでてきてしまいかねない。
集団的自衛権解釈改憲が進められてるいま
その心配は杞憂とはいえないでしょう。
逆にいうと、Xバンドが攻撃される可能性もないとは言えません。
そうなれば大変なことになります。
以下の参議院の平田議員の質問主意書をみてください。
ちゃんと国会で問題にしています。

つまりアメリカのグアムやハワイの基地を守るために
日本が盾になり、また日米でミサイル防衛システムをつくって
アメリカに発射されたミサイルを日本が迎撃する
はめになるんじゃないかと。
安倍政権解釈改憲の乱暴さを見る限りまるで杞憂には思えません。

米国による追加配備は、前記証言にあるとお り、米本土及び米領土の防衛能力の強化を念頭 に判断されたことではないのか。
2 既に青森県つがる市車力分屯基地に米軍の Xバンドレーダー基地が置かれている。この配 備に先立って、元自衛隊幹部らでつくる「Xバ ンドレーダー検討会」が二〇〇六年三月にとり まとめた「Xバンドレーダー検討結果報告書」 と題する文書がある。そこには「仮にXバンド レーダーがない場合でも、早期探知や、その他 の特性がXバンドレーダーには及ばないとは言 え、FPS−XXや前方に進出するイージス艦 のレーダー等により弾道ミサイルへの対処は可 能である。」との認識が示されている。政府は この報告書をどのように認識しているのか。
防衛省京都府への説明でも、日本のレー ダーシステムやイージス艦配備、PAC3配備 などに触れ、「我が国の防衛体制はできてい る」と説明している。なぜ、車力分屯基地に配 備した上に、さらに経ヶ岬分屯基地への追加配 備が必要なのか、その理由を明らかにされた い。また、なぜ経ヶ岬が最適の地であるのか、 具体的に明らかにされたい。
4 レーダー基地が置かれることで「攻撃の標 的にならないか」という不安の声に対し、防衛 省の説明は「攻撃を意図する国家や組織にとっ て、多大なコストとリスクを強いることになる ことから、攻撃を抑止する効果が十分に働いて いる」、「TPY−2レーダーの配備は、(中 略)我が国の防衛能力の強化に寄与することか ら、弾道ミサイルによる我が国への攻撃の抑止 力を高めるもの」(本年四月二十四日付け、防 衛省近畿中部防衛局の京都府からの質問に対す る回答。以下「回答」という。)としている。 この点に関しては、京都府知事が三月二十二日 に防衛省の説明を受けて述べたように「そんな に高性能のレーダーなら真っ先に狙われる危険 があるのでは」との懸念が生じるのは当然のこ とである。実際に、過去にはイラク戦争や湾岸 戦争において、レーダー基地が真っ先に攻撃の 対象となった。 政府が「危険がない」、「安全」と説明する 論拠を示されたい。
5 回答によれば、「当該一つのレーダーを無 効化してもシステム全体の対応能力を減殺し、 弾道ミサイル防衛に重大な支障が生じるような 効果を得ることになりません」としているが、 レーダー基地が攻撃されることも想定している のか。また、レーダー基地が無効化されても支 障を生じないとするなら、現状でも十分機能は 果たせるということであり、日本の防衛上は追 加配備の必要性は生じないということではない か。
6 政府は米国の構想のもとに、米国と一体と なってミサイル防衛の態勢の整備・強化を図っ てきている。今回の追加配備を含め、軍事的な 「脅威」に対して、軍事的対応能力を高めるこ とをもって対処しようとすれば、北東アジア地 域において、かえって他国の軍事技術開発を誘 発し、この地域でさらなる軍備・軍事力の拡大 を招きかねないのではないか。

http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/183/syuh/s183143.htm

これは年内に建設され稼働予定です。
安倍政権集団的自衛権と連動している懸念大。

青森のレーダー基地と違いそばに集落もあります。
周辺環境への影響も心配です。


朝鮮半島有事の際にはある種の前線になるわけですから、原発については住民の不安を考える山田府知事はXバンドレーダーについて、なぜ工事を許してしまったのか。
日米政府に挟まれて反対しにくいのはわかりますが、これからでも遅くはありません、山田府知事はXバンドレーダーについて、住民と対話し、また政府に対してはなぜこんなものが必要か再度の問いかけをしていただきたいです。


建設が始まった米軍のXバンドレーダー基地の建 設予定地(奥)。手前には集落が見える=京都府 京丹後市で2014年5月27日、本社ヘリから 後藤由耶撮影

米軍の高性能早期警戒レーダー「Xバンド レーダー」の配備に向けた米軍基地の建設工事 が27日午前、京都府京丹後市航空自衛隊経 ケ岬(きょうがみさき)分屯基地周辺で始まっ た。完成すれば近畿唯一の米軍基地となる。安 倍晋三首相の私的懇談会「安全保障の法的基盤 の再構築に関する懇談会」は、集団的自衛権行 使の事例として「米国向け弾道ミサイルの迎 撃」も挙げており、Xバンドレーダーがその 「最前線」になる可能性もある。現場では、地 元や近畿各地の市民団体など約100人が抗議 の声を上げた。

京都府京丹後市は、工事開始日や内容につ いて事前の連絡や住民への説明を求めていたが、両自治体への連絡は着工前日の26日午後 になってからだった。

米レーダー基地:京丹後で着工 「最前線」の可能性も
http://sp.mainichi.jp/select/news/20140527k0000e040236000c.html