本当の絆とは？ー事故による放射能汚染廃棄物の、安易な処理をやめてほしい理由

鮫川村焼却炉がついに再稼働される恐れがでてきましたが、福島県はじめ指定廃棄物の焼却を政府と自治体が意地でもしようとし、住民の激しい反対が起きていますね。

また全国にばらまかれているらしい不法投棄汚染チップもそのままでも指定廃棄物になるものがあり、また焼却すれば必ず指定廃棄物の濃度になると思います。

つまり国や東電や自治体は是が非でも燃やして小さくしたいようなのですが、もちろんリスクがあるため、燃やすことも引き取り手もなくて、このような問題が起きています。

これは単純に8000ベクレル以下は一般廃棄物にできるとした国の特措法の欠陥です。
8000ベクレルを指定廃棄物としたのは、万一事故前の100ベクレルないし、さらに現行の放射線管理では100ベクレル以下も厳格管理ですからそれらを東電の賠償対象とすると東電は破産するからです。
片付ける場所がないという問題だけではないのです。
責任の否認が根底にあります。
強いものによる地域経済や金融支配を壊されたくないのです。
被害は広大であり甚大ですが
人々が危険から身を守るよりもお金が優先されるのが
あからさますぎて呆れます。
東電が破産するということは、事故被害を過小評価し値切りしなければ日本では原子力は継続不可能ということです。

そして、私は事故前の基準まで東電や国には責任があると思います。
なぜならどうみてもそれらは東電の放射能です。
とりあえず東電が返しても返しきれない損害を与えた
ことをまずはっきりさせ、そして
厳重な処分方法を考えましょう。
手順が間違えているから
みな反対しています。
それを市民にリスクがあるのに安全とごまかし焼却や簡易な埋め立てをするのは許されません。
だから災害瓦礫広域処理にも指定廃棄物の無茶な焼却にも反対し、指定廃棄物を住民の家の近くに埋めることにも反対しています。
従って、東電は早急に敷地に放射線管理区域を設け廃棄物を厳重に収納して、廃炉や管理は分社化し、発電や送電施設を売却してもらい破綻していただいて日本は原子力をやめてもらいたい。そして東電や東電の融資先に回るお金を、被災者、事故収束作業者の生活費や医療費、避難者の生活医療支援費、移住支援費に回すべきです。

これが本当の「絆」だと私は思います。
放射能廃棄物の安直な国による処理に反対して
規制を見直させ、電力の汚染責任を問うことは
立派な「脱原子力」であり
これまで脱原子力という方々からもなぜつまはじきにされてきたか
理解に苦しみます。
理由はうえにかいた通りです。
汚染の拡散は原子力の無責任であり
未来に禍根を残します。