細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

被曝問題と向き合うスタンスが問われてるんだよ

いろいろ難しいことが背後にあるからうまく言えないというスタンスであれこれいっていた時期があったが原発事故が起きてからは時間も限られているから、いろいろ難しいことが背後にあるから厳しく聞こえたり粗雑に聞こえるかもしれないが、命大事で発言すると決めたら、ある種のナイーブな人々は僕から離れた。
僕は自分の限界を感じた。僕に大したことはできない。原発事故に決定的な解決法を与えられる人は世界にはいない。しかし、なんやかやいっても、生物や環境を破壊したきけつはすべて人間に帰ってくる。
僕は被曝について、生き物が遺伝子や細胞のレベルで複雑なエネルギー交換をしている以上、そこに侵入し、妨害し強い切断をする放射能が有害でないはずはない。
人間は環境の毒素に耐えているのは自然から与えられた分だけだ。20世紀は大幅に未知の物質に包まれた。カーソンを出すまでもなく、人間が生物集団として受ける影響は巨大であろう。
アスベストや大気汚染物質は大規模な疫学やメカニズム研究から毒性が推定されて規制が厳しくなっている。医療放射線についてもオックスフォード小児がん調査以来、低線量でのリスクは50年前から明らかである。1950年代にはショウジョウバエ染色体が、次世代に変異の影響を受けることがわかり、その頃にIAEAはWHOに放射線による遺伝的な影響やひばくについて研究をしにくいように圧力をかけている。
幾重もの不正のなかで、被曝は適切なデータ蓄積が制限されるなかでも、医療放射線や環境放射能の影響にしきい値がないことがベストの放射線防護の基準として選択されている。
アメリカのEBMに基づいた発ガンリスク因子はたばこ、放射線感染症、免疫抑制であることがあきらかになり、これはアメリカのがん医学研究のベーシックだ。

さらに国内では原爆症については、目の病気や心臓や脳の血管障害などが入っているが国は遠距離や内部被曝を無視し運用がうまくいかず被爆者は訴訟を起こし国は注意されている。

これだけ明らかな被曝に対するコンセンサスがありながら、被曝した人々を無視するのは人道上問題であるから、国連人権理事会は国連人権規約の健康を享受する観点から、日本に厳しい勧告を出してすでに二年近くたつ。

これらを知っていない識者も問題なら知っていてなお発言しない識者は問題であり、ひどく傷ついたはずの一般市民が勇気を出して抵抗している。
それらを最低限見守りフォローしないのはいろいろなお考えがあるかもしれないし彼らも傷ついた一市民出し、国に楯突いたら研究が続けにくいだろう。しかし、皆が抵抗すれば国は暴挙をしにくくなるだろうに、なせそうならないか悔しくてならない。