グールドを朝っぱらから
昨日昼間にNHKで「知るを楽しむ」の再放送をみた。グールドについて宮沢淳一?が紹介しているもの。吉田秀和や坂本龍一がコメントしていて、吉田大先生はカッコいいなあって思う。グールドは演奏家であり、かつ弾くことでその曲の解釈だけでなくバッハの世界全体のありようや構造を作り変えてしまう。お2人ともそういっているように思った。クラシックは全然詳しくないし、ピアノも弾けないのだが、何かをなぞることは抜きがたくオリジナルな行為であり、その意味をグールドは鮮明にしたように思える。
で、昨日ツタヤでグールドの「リトルバッハブック」を借りて今朝から聴く。
小人の運動会みたいでかわいいです。普通に丁寧に弾く中で、跳ねるような何かがちらちら聞こえてくる。「ゴールドベルク変奏曲」もあって、ていうかツタヤにはそのふたつしかなかった。けれど、ポーンとはねて、どんどんうねうねと小道から巣穴へ進んでいく虫みたいな気もした。さっき小人っていったから矛盾している。けれど、小さい生き物っていう意味なんですが…わかりにくい喩えですいません。
- アーティスト: グールド(グレン),バッハ
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
- 発売日: 1993/10/10
- メディア: CD
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