細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

東京電力と政府は、拙速に海洋放出決定するのではなく、汚染水タンク増設が可能な敷地容量と敷地利用計画について、オープンにすべきだー東電が説明しないタンクの敷地が約2年分 満杯は2024年秋頃か(木野龍逸)Y!ニュース記事の衝撃

 

【福島第一】東電が説明しないタンクの敷地が約2年分 満杯は2024年秋頃か(木野龍逸) - Y!ニュースhttps://news.yahoo.co.jp/byline/kinoryuichi/20201223-00213894/

 

 

漁業関係者を含めて数多くの関係者が放出に反対し、また経産省トリチウム小委員会の委員からも貯蔵継続の声が出る中で、少なくとも短期的には2024年秋まで貯蔵可能な敷地があることを説明しないというのは、情報公開の点で大きな疑問を感じます。

さらに言えば、タンクの敷地が一杯になっていると説明しつつ、タンクの跡地に他のものを建てるという選択肢には、合理性は感じられません。

加えて、満杯になる時期が2024年秋だとすると、2021年から数グラムずつ取り出すという燃料デブリの取り出し作業の現実性も判断できるようになります。その時に改めて、ほんとうに燃料デブリ関連の施設がどこまで必要なのかを考えれば良いのではないでしょうか。

その過程を飛ばしてやみくもに燃料デブリ関連施設を建設し、いかにも廃炉が進んでいるように装うのは欺瞞と言うほかありません。

いずれにしても、フランジタンクの跡地を使えば2024年秋までのタンク用意は確保できるようです。まず東電はこのことを公に説明して、政府がトリチウム水の処分方法を決定する前に、敷地の利用計画を公表すべきではないでしょうか。この順番が逆になれば、東電も政府も大きく信頼を損なうのは間違いありません。


年末に敷地容量があと一年分あるという報道がありましたが、フリーの木野龍逸さんが敷地について精査したところ、もう一年分空き地が存在します。


つまり2年分の空き地が残されているのですが、東電は広く明らかにしていません。


さらに、溶けた核燃料のとりだしという現段階では到底困難なことを数グラムずつ今後取り出すのですが、汚染水タンクよりも明らかに急ぎません。


敷地容量や敷地利用計画を精緻に示さず、空き容量がないと海洋放出を煽り続けてきましたが、まずは、東電と国は最大の敷地容量を公表し、急がない廃炉計画を含んだ敷地利用計画を見直すべきだと思います。


その議論なしに海洋放出しかないというのは明らかにミスリードです。

 

数年前の公聴会前でも多数の放射性核種が残留していることを隠蔽し、スクープになりましたが、敷地容量を明かにせずに、汚染水の海洋放出をしようとしていることも非常に憤りを感じます。