安倍政権打倒だが、天皇は大事みたいな考え方は論理的に成立しないのです
戦前戦中は天皇バンザイと言いながら、外国人や植民地支配した人々を見下し、戦争で殺し、自爆することが肯定された社会でした。
日本が世界一えらい神の国であり、天皇はその神の現れであり、天皇を守るために最後は人を殺すのが偉いというのが国家神道や大日本帝国憲法や教育勅語のメッセージです。
天皇制は究極はそのような力を持ち人々を組織する力を持つので、自民党は憲法を改正して天皇を国家元首として人々を国家の命令や家父長の命令に従わせたいのです。
そのようにして、さらなる原発推進、放射能汚染や社会保障費自己負担に耐え、反発しない国民を育成し、核兵器開発、海外派兵などに道を開き経済はダメだから軍事を頑張るとしたいのです。
また、天皇は戦争責任を取っていません。
天皇と、安倍総理大臣の祖父岸信介は、戦争責任を取らずに対米協力をして、生き延び自分の戦後の安泰を確保した点で全く類似した存在だからです。
安倍政権打倒だが、天皇は大事みたいな考え方は論理的に成立しないのです。
安倍政権が復活させたいのは、国家の命令に従わせるだけの力を持った天皇のカリスマ性の活用であり、それによる支配というものだからです。
天皇の生前退位で全党、退位で異議がないし、世論も変わらないのは、天皇に対する戦争責任追及の声が絶え、天皇制の生き延びが成功し、次なるオリンピックー戦争体制へと天皇がスライドしていく傍証にすらなるのではないかと私は危惧しています。