細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】うたうコドクきり

人間が嫌いで

どうしてもこの世

死ぬのは怖いから

ハッピーな雲を見つめながら

歩きたいかもしれない

人間の

空気が薄い世界で

私の孤独は健やかとなり

しかし未来には

ますますはっきりと

不気味さしか

みえない

そもそも

私たち人間さまが

時間に沿っていたのが

間違いか

だから

大きくなることは

回りながら地面に

沈んでいくことかも

しれないし

小さな子どもたちは

きらきらした涙を

流しながら

人間の罪を

カマキリと

歌うこともあるだろう

 

焦る気持ちで

坂道を上ると

あの時失敗したことが

大きな

青空の

浮遊する微粒子のように

みえない霧として

浮かんでいる

 

ごめんよ

とまず言う

ごめんなさい

とつぎにいう

単なる謝罪の言葉

だけでなく

一生懸命

生きるしかない

だけど

どう一生懸命に

歌えばよい?

 

いま

この世は