細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

放射能汚染された土や水を環境中にばらまくのは、原発事故をなかったことにしたい企業や国家に都合が良すぎることに、より多くのかたに気づいていただきたい

福島第一汚染水を、国や東京電力はどうしても、世界の大空や太平洋に、薄めてばらまきたいようである。

 

その中に内在する論理は何かを考え、わかりやすく解明し、打破せねばなるまいと私は考えた。

いろいろ調べてきたが、もはや、原子力推進業界には耐えがたい誤魔化ししか感じないからである。

 

例えば、太平洋に海洋放出するというやり方に対し、韓国、中国、ロシア、チリなどの国々が懸念を表明しているように、これは世界の環境生態系に未知の危険を付加するものだ。

つまり、福島沖から放出しようが、大阪湾へと放出しようが、どうせ太平洋に出るのだ。

これは日本だけのもんだいではないということがあまりに指摘されないで日本の世論は推移している。

内向きの身勝手な議論で環境を汚染してよいのか。

日本近海の水産物や海洋環境への影響を考えれば、どこの湾から出しても日本近海を流れ、国内的な「助け合い」「絆」の意味すらない。

 

大量の水でうすめたら問題ないという。

これまで幾多の公害物質が薄めて(巧みにある時点の基準のみを形式的にすり抜け)

世界に放出されてきた。

例えば二酸化炭素などの温室効果ガスはそうして、どんどん放出されてきた。

世界中のプラントから。

どうなったか。

地球の気候を危機的に変化させたので

ある。

今も、産業界は、薄めてばらまく「希釈拡散」ばかりやって、環境を危機においやっている。

このやり方は限界だ

だから若者が立ち上がったのだ。

 

今回日本政府と東京電力原子力産業界は、事故で爆発した炉心に直接かかりトリチウム以外も除去に失敗した水をまた、ろ過器にかけ、水でうすめてばらまきたいというのだ。

彼らは「塵も積もれば山となる」ということわざを無視している。  

温暖化ガスや様々な大気汚染物質がそのように環境や人を蝕んでいる。

その例外に放射能がなるといいたいようだ。しかし、無毒化不能なのが放射能なのだ。

原発を爆発しないようにしていなかった国と東京電力が爆発させ、仕方なく水をかけていたのである。まず水を減らし水棺以外の方式を考えねば。

もちろん炉内の状況によるが、汚染が外部に放出される量を減らさねばなるまい。

不始末な汚染水を太平洋にぶちまけるなど、無責任のきわみである。

汚染水も汚染土も、いったん除去したのに、こんどは害がないといいだす。

支離滅裂で泥縄式である。事故の責任から逃避したいのである。 

しかし未来のない大企業や取り繕う政府より人間やうみのいきものの命が大事なのだ。

 

様々な科学者や市民団体、漁民は広大なふくいちの敷地にタンクを作り、減衰をまつあいだろ過技術を開発せよとこえをあげる。

経産省のアルプス処理の小委員会の委員も、敷地について空きがないか追及していたのである。

敷地や東電関連施設への用地確保についての議論が深められたとは言いがたいのではないか。

それを力業で、昨年末のどさくさに、大気放出か海洋放出と押し出そうとしているのだ。

 

 

 

根本的な間違いは、明らかな、事故の負の産物である汚染水を薄めてばらまくということ。 

有害物質を薄めてばらまいて一番痛むのは、もっとも小さな生命単位である、食物連鎖の末端の生物や、分裂し続ける私たちの体内の一つ一つの細胞、それがよりあつまった放射線感受性の高い個体だ。

つまり、動物の子ども、遺伝子が放射線の被害を受けやすい大人の個体だ。

 

放射線感受性の研究は行われており、その差異は大きい。子どもだけでなく、大人にもそのような人はいる。

したがって薄めてばらまいても多くきずつくひとや生き物がいる。

そのような被害を平均化することはできない。

アレルギー体質や喘息があるひとは、大気汚染でより大きい影響をうけるということは、科学的に様々な調査がある。

それとおなじで、薄めてばらまいても被害はけして均等割りにならないのだ。

不公平そのものだ。

さらに、より小さな弱い生命が傷つけられた場合、未来にわたっての生態系が破壊され、生態系全体が存続できなくなる。

 

これは、ナショナリズム的で、他の解決法を阻害し、生物個体差を無視した政策だ。また汚染したものの責任を回避し、被害者に負荷を与えるやり方だ。

原子力政策や不正な産業文明は、弱肉強食で自己責任的な風潮にあぐらをかいているのだ。

汚染土や汚染水の環境への希釈拡散政策をやめ、日本政府と東京電力は、環太平洋諸国の人的技術的支援を借り、汚染水の希釈拡散を回避すべきだ。

 

オリンピックに向けて放射能大丈夫政策の一貫として、汚染水をばらまく方向にもっていきたいのだろうし、暑く東京湾の海水の問題もある。

オリンピックが国や企業の強者ロジックを補完するものであることに、日本市民が声をあげることをのぞみたい。