細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

スリーマイル廃炉予定74年、チェルノブイリ4号機は核燃料除去に500年以上とステリマフ戦略計画部長(共同通信)、日本政府と東電は廃炉を焦りすぎではないでしょうか。まずは汚染水を保管管理し、被ばくを低減した廃炉スケジュールの再考が必要ではないでしょうか。

日経はこのように書いていますが

福島第1「敷地拡大は困難」、処理水保管で 経産省: 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50235990W9A920C1I00000/ 「小委では海洋放出など5つの処分方法を検討中だが、地元などから風評被害への懸念が出ていて、決めきれていない。東電は27日の小委で仮に海洋や大気に放出する場合、風評被害を抑制するために第三者による水の分析や異常時の放出停止などの対策をとると説明」

しかし、朝日新聞はこう報じています。

汚染水タンク、更に増設も 満杯の見通しは変わらず:朝日新聞デジタル

東京電力は26日、福島第一原発の処理済み汚染水をためるタンクを、従来の増設計画で限度としていた容量以上に増やせる可能性があることを明らかにした」

つまり、本当はタンクを増設できる場所はあるということです。

さらに、無理で拙速な核燃料取り出しは、高線量すぎて作業員に負担です。

さらに今後も水棺にこだわるなら水の量が増え、さらなる惰性的な海洋放出が行われかねません。

東電と経産省があまりにも異常なスピードで廃炉作業に入ろうとしている。それは原発を維持できるという神話を維持するためにはやく敷地をさらにしたいからです。 しかし作業を焦らねばタンク用地を確保することはできるのではないでしょうか。

スリーマイル原発では、福島第一のように爆発していないのに、2041年廃炉にするのです。今から約42年後、事故から数えれば、74年後の廃炉完了です。 福島第一よりゆっくりです。

スリーマイル島原発が運転終了 60年かけて廃炉へ:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASM9P2FPVM9PUHBI00C.html 「1979年に事故を起こした2号機は、溶けた燃料はほとんど取り出されているが、1号機の運転停止を待って廃炉にする予定で、建屋や冷却塔は残っている。2号機を所有するファーストエナジー社は2041年に解体を始め、53年に終えるとしている。」

福島第一原発廃炉に向けた取り組みは、数々の困難にぶつかりながらも着実に歩みを進めています。今回はロードマップ改定のポイントと、燃料デブリ取り出しの今についてご紹介します。 #廃炉 #福島 #エネ庁広報 https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/tokushu/fukushima/roadmap.html

ロードマップによると2021年に核燃料を取り出し、その30〜40年後に廃炉完了としています。 三機も爆発して汚染水さえ制御できていないのに、あまりにも焦りすぎではないでしょうか?

鋼鉄製シェルター正式稼働 チェルノブイリ #日テレNEWS24 #日テレ #ntv http://www.news24.jp/articles/2019/07/12/10464629.html

チェルノブイリ原発は原子炉が水蒸気爆発しました。石棺の傷みが激しく、さらなる放射性物質の飛散を防ぐため、やっとシェルターが今年完成。

2012年の記事

チェルノブイリ廃炉の教訓、日本人初の研修: 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXNZO45266450S2A820C1000000/ 「「放射線防護の考え方のALARA(as low as reasonably achievable、合理的に実行可能な限り低く)の原則を繰り返し聞かされた。働く人の被曝低減を最優先で考えているのがよくわかった」

「核燃料の取り出しも、3号機からの作業は終わっており、切断してコンクリートの保管建屋に入れている。保管場所は原発敷地から1キロほど離れた場所にあり専用鉄道で運ぶ。放射性廃棄物の保管もそうだが、一連の作業は遠隔操作で作業員の被曝を極力抑えている」

「事前に訓練をしてから本番作業に入るのでは時間がかかるのは確かだが、被曝をできる限り少なくして作業を進めることは、長い目で見れば廃炉の実現に不可欠なことだ。チェルノブイリで働いている人たちの表情は明るい。ALARAの原則を徹底すれば『(危険を顧みない)ヒーロー(英雄)は要らない』とも聞かされた。福島でもALARAの原則を広げていくのが大事ではないか」」

放射線防護が必要であると強調されています。 拙速な廃炉は危険です。

核燃料除去に「500年」 チェルノブイリ事故32年 - 読んで見フォト - 産経フォト https://www.sankei.com/photo/story/news/180426/sty1804260012-n1.html 「【キエフ共同】旧ソ連ウクライナで1986年に起きたチェルノブイリ原発4号機の爆発事故から26日で32年を迎えた。原発の解体、廃炉の立案を行うチェルノブイリ原発のドミトリー・ステリマフ戦略計画部長(41)は共同通信に「原発の核燃料除去まで500年以上かける方策が現実的」との見通しを語った。」

チェルノブイリ廃炉担当者は500年が除去に必要だと述べています。

日本のケースは、三機がメルトダウンし、爆発していますから、爆発していないスリーマイルよりはやく廃炉できるというのは、かなり無理があるのではないでしょうか。 何故そう考えるか。 高線量下で作業員はかなりの被ばくを強いられ、放射性物質の飛散の制御もかなり大変です。 なにしろ地下水が流れていることもあります。

廃炉を焦らず核燃料の取り出しを焦らず、ではいけないのでしょうか? まず水棺している今の方法では汚染水が増えてしまいます。

まず核燃料取り出しや水棺を見直し、その間に、汚染水の保管、地下水流入の制御が大事だと思います。 経産省や東電以外の識者が安全性と放射性物質や汚染水の外部への放出を避けるための方策を考えてもらいたいと切に願います。

このままでは海が汚れ、作業員は被ばくしてしまいます。 海洋放出と作業員被曝、様々な汚染の放出による環境放出、これらを最大限防いでもらいたい。 私は国や東電に対しこのように考えます。

私は原発事故を憂慮する一人の市民に過ぎません。 本当は専門外の出過ぎた考察に過ぎないことはよく理解しています。 だから本当は、もっと賢明な専門家のより、被ばくや汚染に考慮した廃炉方式を考えてほしいのです。 しかし、国や電力会社は焦って廃炉するために、海洋放出も辞さず、海外の政府から反対されても聞き入れません。 もっと国際的視野が入ることを望みます。 また、私は一人の精神障害者であり、社会福祉士の資格を有していますから、人々の健康や環境汚染を何より心配しています。 私自身健康の大切さを自覚するからです。 そのような私の真直な思いをまずお汲み取り願いたいと思います。 よろしくお願いします。