細々と彫りつける

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【F35Aステルス戦闘機墜落】機体捜索打ち切りへ。フライトレコーダーさえ未発見のまま飛行再開は危険極まりない。

‪墜落したF35A戦闘機 捜索打ち切り飛行再開へ https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000156203.html‬ ‪「墜落したF35A戦闘機 捜索打ち切り飛行再開へ‬ ‪[2019/06/04 14:55]‬

https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000156203.html

‪ 4月に青森県沖で墜落した航空自衛隊の戦闘機「F35A」について、岩屋防衛大臣は機体の捜索を打ち切り、中止していた飛行訓練を再開させる方針を明らかにしました。‬

‪ 岩屋防衛大臣:「これ以上、そこ(周辺海域)から事故原因の究明につながるような材料が出てこないだろうという判断を致しました」‬ ‪ 最新鋭のステルス戦闘機「F35A」の墜落事故を巡っては、自衛隊が周辺海域で捜索を続けてきました。機体は激しく損傷しているとみられていて、これまでにエンジンや主翼の一部を発見していましたが、フライトレコーダーは見つかっていません。隊員が行方不明のままであるため、防衛省は海域を広げて水中カメラを使った確認作業は行うものの、機体の捜索は事実上、打ち切ります。そして、中止していたF35Aの飛行訓練を近く再開させる方針です。」‬

機体損壊状況が激しいのかもしれませんが、最低限フライトレコーダー発見しないと、事故で何が起きたかわからないんじゃないですか。 事故原因わからないまま飛行再開なんて危ないです。

私は以前日航ジャンボ機123便事故の書籍を読み、アメリカの民間航空機の大事故調査の記述を読みましたが、なるべく機体の部品は捜索するという記述がありました。 全てがそうではないかもしれませんが、後から事故原因を誰もが検証できるようにするためです。 公開で様々な知恵が集まれば技術検証の精度は高まります。当時思いつかなかった原因が後から見つかることはありえるからであり、開かれた議論のプロセスの中に置くことが技術の発展に不可欠です。 特に科学は失敗や被害に対して謙虚になりそこから学び、被害を防止しなければたやすく腐敗してしまいます。

軍事技術というのは機密が多いのかもしれませんが、そんなことでは事故が防げません。 原発もそうですが何でも秘密にする体質が、開かれた事故検証を妨げ、繰り返す事故につながっているのではないでしょうか。 原発も軍用機も、民間人に多大な影響を与える技術です。しかし、それは同時に国家や産業が強引に秘密裏に進める技術でしかありえないため、原理的な検証不可能性を抱えているのではないでしょうか。 民主主義に反する疑いがあります。 事故原因を検証しなければ再度墜落したりしてしまいかねません。 パイロットだけでなく、あらゆる場所で人々が被害に遭います。 さらに言えばステルス戦闘機は、レーダー網をかいくぐり、相手方の人命を奪う技術であり、このような技術の高度化もイージスシステムなどとともに世界に広がることに多大な懸念を持ちます。

防衛省自衛隊は、航空機事故調査の基本がわかってない訳ないと思うので、フライトレコーダーすら見つからない状況で、飛行再開を明言するのは米軍と同じように、人々の安全に関心がないとしか思えません。

最低限フライトレコーダーを見つけないで、飛行再開も何もあったものではないでしょう。 フライトレコーダーやボイスレコーダーには、当時の航跡や交信記録が記録されており、事故当時何が搭乗員や機体に起きたのか、記録されているはずです。 それをまず捜索して見つけ出すのが事故原因究明の常道ではないでしょうか。 機体損壊状況が激しいということは、非常に深刻な事故の可能性があると思います。 こんなに急いでまでF35ステルスの配備実績を作りたいというのは、自衛隊の戦力を急いであげて、早く戦争の準備でもしたいのでしょうか。

私は、自衛隊の存在自体に憲法的に大きな疑問があり、憲法改悪にも反対ですがフライトレコーダーも見つからないまま飛行再開を明言するのはあまりにも恐ろしくて、あらゆる人々がこの強行を批判してほしいと思うのです。

自衛のためという論理で事故検証がなおざりにする体質さえ育っているならば、この世界で軍事とは一体何なのか、厳しく問い直す必要があるのではないでしょうか。