細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】never never

あなたの知らない心を私は持つだろう そのとき私はあなたの心を知らない 果たしておたがいさまなのだろうか わかりあえないのではなく ただことなるだけで この世界に 時間が導きいれられる

雲 割れた海 雨 雲 風 雨 毎日が過ぎていく

過ぎていく方向に すべり台や さびれた欄干が 朽ちている

私は ただ助けを求める 悪いことだろうか 未熟で甘ったれた仕草なのだ もう少ししっかりと 思うのだけど この世界の悲惨があちらにもこちらにも 灯っている ゆらめくまなざしに 強い叫びが響いている

このままではいけない また眠ってしまう 何もしなかった 今日 何もしなかった なのに 流れる川が激しい

あなたも私も老いていく かんじんなことを卒業 しなかった 卒業って何 かんじんって何

何が流れに浮かんでいる 赤黒い雲が 明日の災害を伝えている

また一日過ぎていった

違いがあるのが 当たり前なのだから もう 恨むことはない あいだにすべり落ちていく 永劫に暗黒な線路に

川も風も吸いこまれていく 慌てることはない 生きて震えて 慌てることはない 生きて震えて

never never never never