細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

2018年9月11日まで開催の大野良平展をギャラリーマーヤに見に行きました。

本日定例の精神科診察の後、JR高槻駅すぐそばのグリーンプラザ2階にあるギャラリーマーヤに行きました。

東大阪に越してからなかなか行けないですが、高槻に寄る機会があり、元気であれば行くという感じです。

今日は大野良平さんの個展。 写真とインスタレーション

静謐な印象。 心がヨガをするように静まる感じ。

大野さんといえば、阪神大震災への想いがこもった「生」の石積みで著名です。

大阪北部地震西日本豪雨、台風の直後、今日は北海道の大地震。 こんな日だから大野さんの作品、人物に会えて、ケアされた感じです。

JRで来たのですが、車窓は折れた木や倒れたアンテナ、シートのかかった屋根が見えました。 地震のあと台風ですからダメージあるでしょう。 しかし、そんな車窓をみていたら、不思議に自分の悩みなんて小さいなあと思いました。ちょっとした解離というか、自分に対する距離化です。 もちろん小さくないですよ。だけど。

大野さんのこの作品、大野さんが右耳が難聴になった時に感じたイメージなんだそう。 ちなみに今は治療により一時より耳の状態は良いようです。よかった。

目のようにも耳の穴にもみえる壁の穴の写真。不思議です。吸い込まれそう。

うちの母も片耳難聴です。 難聴に気づかず母に話しかけていた子ども時代、母は時々聞こえなかったみたい。私はさみしかった気がします。 母も孤独だったかもしれない。 耳鳴りは辛いといいます。 ずっとザーザー聞こえて。

それから、マーヤさんに一人暮らしの話をしていたんです。非常にマーヤさん真剣に聞いてくださった。 私が親から離れたのは気楽ですが、孤独感がと言いましたら マーヤさん「孤独感は楽しむものですよ」 私「でもマーヤさんはご家族と暮らしていらっしゃる」 マーヤさん「私の夫?でもね、うちはみんな精神は個人だから。だから一人で生きている、孤独感はさみしさじゃない、必要なものです」 私「そうなんですか。マーヤさん、ギャラリーしてるからさみしくないんじゃないですか。」 マーヤさん「そう。でも、これも一人ひとりの人が来て一人ひとりの世界で成り立つのよ」 私「マーヤワールドがあり、大野ワールドがあり、イシカワがいてみたいな?」 マーヤさん「そうよそうなのよ、みんなそれぞれのワールドを楽しむんです!」

なんかやっぱりマーヤさんは不思議な人です。 そこにたたずむ大野さんや作品も静けさに満ちています。

マーヤさんも大野さんも痛みや苦しみを創造に変えている。 いつもしんどいばかりの私も不思議な力を感じました。 やはり私が詩に書いたようにギャラリーマーヤには不思議な力があります。