細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

脳しんとうと私ー人生はわからないことばかり

最近脳しんとうについて調べています。 以前てんかんの可能性は低いというセカンドオピニオンをもらいました。 しかし、それならば、35年慢性化した頭痛や倦怠感、昔起きた意識消失の説明ができません。 頭痛については片頭痛なんだろうなあと思うので、先生のセカンドオピニオンには疑問はありません。 ただ、倦怠感や意識消失、まれに起きる手足がジンジン痺れる感じの発作的症状はなんなんだろうと。 もう一つものごとを決断して遂行するのも苦手です。

先日夜考えごとをしていて、あゝと思ったことがありました。 小学校5年で教室で意識消失発作を起こす前に、1度意識を失ったことがあるのです。 それはいじめっ子と遊んでいて、二メートル弱の道路のへりから、冬の乾いた田んぼに落ちて、意識を失ったことです。

実はその時何分間かわからないが、意識を失って倒れていました。 気づいたら、落ちた瞬間の記憶を失くしていました。 ぼんやりと家に帰ったら、発熱していました。気分も悪く寒気もしてこたつで休んでいたら、左肩が痛い。 母親が肩を回してみてというとものすごく痛い。左鎖骨が折れていたのです。 そのあと、同じ市内の外科に行き、肩から胸にギブスをあててもらいました。 その時は肩を治してもらうことに集中していて、それにたぶんボーッとしていて、あたまのことは話さなかったし、誰にも聞かれなかったのです。

しかし、あれは脳しんとうでした。 意識も何分間かはわからないが、無くなっています。また落ちる直前、何が起きたかの記憶もあいまいです。

その時、冬の田んぼで、私はいじめっ子のMくんと遊んでいました。 どこからか野良犬がたくさん来ました。私たちは急いで田んぼを逃げ回ります。 田んぼから二メートル上がったら道路です。 Mくんは、コンクリートの壁を昇り、道路に上がりました。 私もそこを目指して走り、コンクリートの壁を上がっていた、その瞬間から記憶がありません。

最近スポーツの世界では脳しんとうが危険な脳の障害を起こし兼ねないことがわかり、アメリカや日本でも警鐘を鳴らす声が高まっています。 羽生結弦さんがスケートで転倒して脳しんとうを起こして再び試合を続けたことが美談として語られましたが、スポーツ医学や脳神経医学の世界では、連続して脳しんとうを起こすと、セカンドインパクトと言って重大な脳障害を起こす危険があると懸念の声が上がりました。

「スポーツによる頭部外傷は交通事故のような直線加速度を伴う強い直達外力が要因となるのではなく回転加速度が脳を揺さぶり脳実質を歪ませることによって生じると考えられています。実験的には神経細胞内外のイオン平衡が破綻することにより正常な神経伝達が行われなくなることによる機序が確認されています。」 http://www.yamadaiin.net/letter/2492/

脳しんとうとは、脳全体が揺さぶられて、脳の様々な場所に回転や遠心的な力が加わり、ダメージを受けます。 豆腐を激しく揺する感じです。 だから単に打ち付けた面だけではなく、深いところの軸索が切れたりすると深刻な問題が起きます。 しかし大半の脳しんとうは、その時頭痛などがあってもしばらくしたらよくなります。 しかし適切に休んだり、検査手当しないと、後遺症が出ることがあるらしいのです。 これを脳しんとう後症候群といいます。これはICD10では器質性精神病に分類されています。 「意識の消失を生ずるほど重い頭部外傷に引き続いて、さまざまな精神および身体的な症状が現れます。例えば、頭痛、めまい、疲労感、音や光への過敏性、集中と課題遂行の困難、記憶障害、不眠、ストレスや情緒的興奮、あるいはアルコールに対する耐性の低下などです。 これらの症状によって自尊心が喪失することがあります。また、症状が永遠に続くのでは、といった恐怖心から、抑うつと不安感が生じることもあります。そうした感情がますます症状を悪化させ、悪循環になる人もいます。患者さんによっては「自分は大変な病気だ」と思い込み、たびたび診断と治療を求めるようになります。」 http://www.e-heartclinic.com/kokoro/senmon/f00/f07_postconcussional_syndrome.html 「頭痛、疲労感、音や光への過敏性、集中と課題遂行の困難、記憶障害、ストレスや情緒的興奮」 これらが思い当たります。

それからいじめのせいもあったでしょうが、あの頃から自分はダメな人間で、生きていても辛いと感じるようになりました。 「自尊心が喪失することがあります。また、症状が永遠に続くのでは、といった恐怖心から、抑うつと不安感」

さらに一番思い当たるのがこれです。 「「自分は大変な病気だ」と思い込み、たびたび診断と治療を求めるようになります」

小6の時、盲腸で入院したんですが、入院して2週間後くらいいきなり「舌がうまく動かなくなる」感じがしました。「喋れなくなったらどうしよう」と不安になり、ナースコールを押しました。看護師さんは、舌苔で舌が汚れてるよと舌を拭いてくれました。納得のいかない私は医師に相談しました。 医師は舌を診てくれました。 「特に異常ないからストレスちゃうかなあ」

しばらくこの心配は消えます。 しかし高校2年生になった私は「舌にガンができて喋れなくなるのではないか」「20くらいで死ぬのではないか」という不安に捕らわれ、2件くらい耳鼻科と口腔外科の病院に行きました。 1軒目は口内炎ではないかと。2軒目は話を聞いてくれて「癌かと心配したんですね。怖かったね。癌はないですよ。」 普通それくらいしたら、納得すると思うのですが、こじれまして。

放射線で癌が発症するのかもしれないと、ガイガーカウンターを、原発関連団体から借りて、友達が山で拾ってくれた金属の入った鉱石を調べました。 しかしあまり使い方がわからずうまく測れない。 私は、怖くなり石を捨てました。

それからも私の舌がん恐怖は続き、うつ状態になりました。 そして大学生の時は、20が近づいても死なないし、生きていても虚しく辛いので死を考えるようになりました。 実際死にたいと、1人街をさまよったことも何度となくあります。

私はこれが心配だったが、脳しんとう後症候群なら一番説明できる気がします。 30くらいを境に希死念慮はあまり起こらなくなりましたが、決断や計画が立てるのが苦手、音や光が苦手で、スーパーや繁華街は苦しくなる、アルコールを生中2杯くらいは普段はなんともないが、疲れていると、突然頭が激しく痛くなり嘔吐、体の痺れ、発汗などで倒れてしまうこともあります。

とにかく何ができてもできなくても、自分はダメなんだとずっと感じていて、どれだけ励まされようが元気になれません。 また、気分がくるくる切り替わり、小さなことで人のことが信じられなくなります。自分を自分でつかめないんです。 そんなシリアスな面があるのに、ふだんはへらへらしていて、変な感じなんです。 自閉症やパーソナリティ障害的な面の上に脳しんとうにより何かがあったんでは?と。

さらに幼い時は頭は痛くならなかった。 しかし、頭を打ったくらいから、頭が痛くなったり、お腹が痛くて辛いことが増えました。 またすぐに疲れたりするようになりました。 頭を打ってから1年以内に、授業中、座っていて、お腹が痛くなり、頭が変な感じに。友達に声をかけたが先生を呼んでくれない。 なぜか立ち上がって先生のところまで行こうとして突然叫んで倒れて意識を失いました。数分程度でしょうか。 それから時々気分が悪くなり気が遠くなったりするようになりました。

自治医大の天笠氏 「明確な基準は定められていませんが、通常2歳未満であれば0.9m以上、2歳以上の場合は1.5m以上の高さから落下した場合は頭の中の出血リスクが上がると考えられています。ただしこれはあくまで一つの指標であり、頭を打ったときの状況や子どもの容態によって緊急性は異なります。 基本的に子どもの頭部に大きなエネルギーが加わったと想定される場合は受診が必要です。たとえば高所より墜落(どこにも当たらずにまっすぐ落ちた)した、交通事故で車と接触した、自転車で電柱に激突したなどの場合も受診」 https://medicalnote.jp/contents/160825-001-NE?p=2

私は二メートル弱の高さなので、ハイリスクです。 しかし重大な出血が起きたらもっと大変なことになりますから、それはなかったかもしれません。 でも頭を診てもらってないなら、わからないことだらけ。

東京医療センターの山本医師 「脳震盪は一般的に3つのレベルに分けられており、「一過的に意識が混濁するが失神はしておらず、記憶は正常」なのが軽度、「2分以内の失神や記憶障害、手足のしびれが現れる」のが中度、「2分以上の失神に加えて、記憶障害、手足のしびれ、頭痛吐き気」などが続いている場合は高度としています。中度以上の脳震盪が確認された場合には、脳内に異常をきたしている可能性があります。すばやい検査と処置が必要です。」 https://medicommi.jp/44248

私は失神、吐き気、一時的な記憶障害があります。しかし経過時間がわかりません。 中度から重度どちらかです。 でも、私がかつて体験したことは、けして小さなことではなかったんだなあと。 その時にいたいじめっ子の友達はなぜその時心配してくれなかったか、親はなぜ気づいてくれなかったか。今さらなんですけど。

なぜ、そんなことを言ってしまうかというと、落ちる瞬間に何が起きたのか私は記憶を失ってますから、何が起きたのか、足を滑らしたのか、あるいはあの高さから落ちて意識を失い、鎖骨も折れたなら突き落とされたのかとも疑っていたからです。 しかし記憶がないので、すごく不安で気持ちが悪いです。 夢で繰り返し、私が落ちていく姿とそれをみている友達の静止画があらわれます。悪夢です。 それは20歳を過ぎるくらいまでは見ていたのではないか。

ともかくいろいろわからないことが。 ともあれ、脳しんとうや意識を失ったことについては、精神科の主治医に話してみます。 何十年前の話だし、検査で見つからないことも多いらしいから過度な期待は禁物だが、この線を調べていきたいです。 少しでも何かがわかったらいいです。 自分の勘が間違えていても、それをヒントに自分の苦しみの正体が知れたらいいなと思っています。 わけのわからない話ですが、間違い失敗ばかりかもしれませんが、このブログを読んでくださっている方がいたら私を見守っていてください。

いたらない私に、神がいるかわかりませんが、何か世界からあたたかい眼差しが降り注ぎますように。