細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】あのよのくに

なにもなくて

なにも

なのになにか

おいかけて

なにかまちうけて

なにものも

いなくて

なにもかも

たいせつにおもえない

もともと

あたえられなくて

そのなにかもわからなくて

なにも

わからなくて

べんきょうした

かりのことばを

しった

うそのことばを

わたしの

なかみにはうそがつまって

だってしりたいのは

あたたかい

あいだった

あなたにあたえられなくて

あたえられなかったあなたには

あいがわからない

あいがわからない

あなたに

おしえられた

じんせいには

なにかがない

なにもかもない

しかし

わたしたちは

いきている

いきていなくては

ならないきがする

なぜかわからない

なにかがたりない

なにもかもがたりない

つきにひかりがあっても

わたしはそのあおになく

そのあおは

ふるさとだ

なにがなくても

ただのいしころから

はじめられる

なにもかもがたりない

なにかわからないあさがあり

あさをおもう

きょうもわたしには

いたみがある

いたみから

かいらくへ

わたる

まぶしいひかりから

わたしがおりまげられる

くるしくなくていい

くるしみの

はてにあるのは

なにもかもがいたくない

あのよのくに