細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

加計理事長と安倍総理の面会疑惑、詰め路に入ってきたのでは?ー民主主義の基礎を確かめる

対話調にします。

A「総理!愛媛県文書の加計理事長との面会は事実ですよね?」

総理「記録を見たけどないです」

A「記録って即日で廃棄されるのでは?」

総理「(ぐぬぬ)理事長に会った記憶がありません。現に首相動静にもない!」

B「首相動静に書いてない会談もある。証拠にならないのでは?」

総理「(詰んだ)」

というようなことだと思うけどね。いつになれば総理はお認めになりますか。

なんで総理が面会してない証拠を出せないだけで詰め路に入るんだと疑問の方もいるでしょう。

まず前提として、特に公選職特に議員や大臣は、人びとの付託を受け、税金で仕事をしてますから、「疑わしきは罰せず」は適用されません。 「山崎 雅弘 @mas__yamazaki 森友・加計問題で「不正の証拠が見つからないから不正はなかった」とか「不正があったことを立証する責任はあったと主張する側にある」「違法だという証拠がないのに騒ぐメディアがおかしい」等の、一見もっともらしい安倍首相擁護のミスリード(誤導)にだまされないよう、問題の構図を図にしてみた。 午後0:31 · 2018年5月23日」

https://mobile.twitter.com/mas__yamazaki/status/999130689172783106

議員は不逮捕特権もありますよね。 だから疑わしい場合は、ちゃんと国会などから客観的なチェックを受けねばなりません。 国会質疑や証人喚問はそのような場面です。 場当たりのウソをついたり、文書を改ざんして行ったらそのプロセスは機能せず、民主主義は崩壊します。 今やその危機にあります。

次に公文書の記録は大切で、それをしない政権に比べ、愛媛県は普通に記録しているから証拠能力は高いという話。 愛媛県の文書が作成された3年前には加計学園疑惑で総理が追及されると誰も知りません。 ですから、愛媛県職員には、総理について嘘を書いておとしめようというインセンティブは生まれ得ません。 また、加計学園獣医学部設置については、愛媛県は望んでますから、それを推進してくれる総理は当時は愛媛県が望む人です。

愛媛県が今文書を出したのは、単に愛媛県職員の記録や記憶がウソだと政権から非難されていますから、ならば出そうという話です。 愛媛県だってここまで悪い印象がついた政権や加計学園に従って追及されたくはありませんし。

行政の仕組みがわからない人は、なんで記録やメモを役人が取るかわからない人もいるでしょう。 それは、学んでいただかないと困ります。 行政は税金で運営されています。 行政のあらゆる事務事業つまり仕事は、税金で行われています。

また行政は法律に基づき仕事をするので、行政手続きに違法性や瑕疵があれば、大問題。責任の所在を明らかにするためにも、記録して、決裁します。

ゆえに、行政がやった仕事については、メモが取られ、事務や事業のプロセスは記録され、報告書類にされ、各部門や上司からの印鑑をもらい、残されます。 これを文書主義と言います。

私のような単なる市民が団体で役所に陳情に行ったり、電話をかけたりしても、大事な内容については、簡単なメモを役人が取ったりしています。 市民団体の交渉について、議事録を作成したりもします。

文書に記録して残すというのは、日本では奈良時代から行われています。 奈良時代にも行政にはなんらかのルールがあり、天皇や貴族に報告し、裁可をもらうとか天皇や貴族の仕事を後に伝えるために、文書が作られていたのでしょう。

近代にはマックスウェーバーが官僚制を合法性の支配の類型として描きました。 「合法的支配 ごうほうてきしはい legale Herrschaft

M.ウェーバーがあげた支配の3類型のうちの1つ。依法的支配ともいう。形式的に正しい手続で定められた法規に従って命令権が行使され,またその合法性のゆえに法規を遵守することが要請される支配と服従の関係のこと。したがって,命令者も服従者もともに形式的かつ抽象的な規範によって拘束され,個人的動機や感情的影響の作用を受けることなく,相互に目的合理的な行動をとるように客観的に期待しうるような関係でなければならない。その最も典型的なのがウェーバーのいう官僚制的支配である。 」 https://kotobank.jp/word/合法的支配-63170

ですから愛媛県がしたことが当たり前で、愛媛県の記録を国会で検証すれば、すぐに疑惑の真相が確かめられるのではないか。愛媛県の記録が無謬かどうかは私はわかりませんが、何の客観的な証拠も提示せず忘れたばかりいう安倍総理や総理の秘書官たちには基本的に信頼できません。 官邸の入館記録がないとか、日報がないとかいう政府が変なのです。

愛媛県が偉いのでもありません。 愛媛県や前川前事務次官の話は官僚制の常識です。 「かばさわ洋平 @ykabasawa 何も改ざんする必要ないので…

安倍首相に鋭く突き刺さる言葉です。 埋め込み 午後9:47 · 2018年5月22日」 https://twitter.com/ykabasawa/status/998908321166835712?s=20

ゆえに、官僚制の常識から逸脱する安倍政権は、官僚と政治家が、法的民主的なチェックを逃れるために、文書を隠したり、全黒塗りにしたり、改ざんしたりしています。

最近も廃棄したはずの、森友学園の交渉記録を財務省が提出しました。 そこには安倍昭恵氏の関与をうかがわせる発言や秘書とのやりとりが記録されています。 これについても安倍総理は関与を否定していますが、野党議員は疑いを強めています。

玉木雄一郎 @tamakiyuichiro 4,000ページの資料からいくつか事実が明らかになってきた。例えば、2015年11月の谷査恵子氏による財務省理財局への問い合わせは、谷氏が独断でやったものではなく、あくまで籠池氏から昭恵夫人に対して賃料の減額要望があったことを受けて行われたもの。そして、結果として月額の負担額は半額になる。 午後4:58 · 2018年5月23日 」 https://mobile.twitter.com/tamakiyuichiro/status/999197770660462592

実は敗戦直後も占領軍に追及されないために、政府関係者は文書を焼きました。 また、天皇の戦争責任や歴代の戦前からの自民党の総理の戦争責任もはっきり追及されていません。

肝心な責任を追及しないこの社会のあり方を改めるべきではないでしょうか?

権力者は強大な力を持ち人びとに命令したり運命を左右します。

いくらいい人が支配しても、チェックがなければ権力は腐敗します。 ましてや百戦錬磨の安倍総理や麻生大臣なんです。 チェックは厳しくしないと、皆さんの老後や今の暮らしは危険にさらされますよ。

繰り返しますが情報公開、適正な手続きという民主制の根幹が脅かされています。 これを放置したら、政府の間違いをチェックできず、政治家はなんでもできてしまいます。 私たちの命や税金が脅かされるところまで行く危機だという認識を持ってほしい。