細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】感じ方、感じる質の研究ノート

詩を書くまえに 私は自分が感じているものを 恐れ 扱いかねていた

ひとの気配に押されて ひとの前に座ると 私はひとの圧力に 苦しくなるのだ

どんなに大人しく 謙虚なひとでも 生きてるだけでそのひとは ひとつは愚か 多数の迫力を持ち 私はその波動に 苦しくなるのだ

寝ても覚めても それは襲う 安心がない 君は知っていたかなぁ

私だって必死に生きようとしている

しかしそれは 風の前の新聞紙みたいに 頼りなく またやかましい

やかましい ごめん ごめんよ と情けなく 申し訳なくなり 布団にまた帰る

その布団のような安心を 欲しい 欲しいけど ひとに求めるのは 難しい 互いがたてる音に 私は辛くなる

私は君の中から 透明な君自身のクオリアが はみ出しているのが見える そのクオリアに話しかける 寒天みたいに それは柔らかく 弾力がある

私はそのクオリアに 君は泣いているの? とか 怒ってるの? と話しかける

何言ってるの? 誰に話しかけているの? と君は言う

そうか 私はそのひと自身に 話しかけていると思っていたんだが ひとが自分自身と感じているものと 私の感じているクオリアは 違うらしい

私はそのひとが好きだったり 嫌いだったりするが それは君の感じる君自身と 違うんだ?

すると青い空のような さみしい感じに放り出され 暗い夜に様々な声が飛び交い 光る中を 私はうずくまって 地上に1人だと思う

私はいったい この世の ひとと違う ひとの感じ方を感じていたのか

本を読み 毎日苦しい研究を重ね もうヘトヘトだ しかし 私には 私なりのやり方が あるのかもしれない

それを研究できたらと 私は思う 生きやすくなるかも しれないから