細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】胸の中の糸

愛してるんだからと

誰かがいうのだ

愛してるってなんだろう

胸の中に糸が何本も走り

それは痛い

その痛みを大切にしている

それが愛か否かなんて

知らない

 

胸の中の糸はあなたに近づくと

激しくからまり合い息ができないから

あなたに近づけない

そして遠ざかるとその糸は少しゆるんで

少し笑うこともできる

毎日笑っていると

空気が抜けるので

あまり遠ざかってもいられず

よくわからなくなる

 

生きてきて

ちょうど良い距離なんてなかった

バカでヘタレだったから

のみならず

誰も誰かと

ちょうど良くなれないから

だから

 

だから時間がかかるね

良い時間

良い距離

知らないよそんなこと

抱きしめ合う距離の中で

私の胸の糸と

あなたの糸がからまり合うか

そんなことが

あるとかないとか

なんて

 

ひどい世界になって

ここにいて

激しく棒で金バケツを叩いて

痛みを訴える少年をみていると

みているだけではなく

一緒に叩いている

 

この胸の糸を探して

弾いて

弾いて

永遠にリズムは狂い続けている