細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】これから寒い日になるだろう

これから寒い日になるだろう

僕の顔は青ざめて

ショーウィンドウに雨が流れていく

どう話せば良いかわからない

話さないままコンビニで買い物ができる

excuse me

あまり時間がない

ふり向いたところで助けは来ない

度胸を出さなきゃいけない

生きているのがかなしいから

度胸なんてわからない

とにかく振り絞って

君に話すしかない

 

君になるべく

丁寧に気持ちのあらゆる面を

伝えなきゃいけない

だけども全部伝えることができないのが

言葉らしく

言葉にしなくていいことを

どんどん話してしまう

あの空にかかる雨雲も気象予報士に聞けば

わかる法則

それ以前になんで

あそこに今浮かんでるかわからない

ように

僕がここにいる理由がない

理由がないことを歩きながら踏みしめている

 

君を愛するのがなぜかなんて

わからないわけだし

わからないということに

真面目に向き合うと

こんなに毎日がさびしいし

だからなんなんだと言われても困るし

 

バスが通り過ぎていくし

雨が降っていたら

むやみに頭が重いし

ずっとずっとなぜこうしているんだろうって

なぜ母が苦しいのか

なぜ父が呑気なのか

わからないふりをすることはできなかったし

家族とかパートナーとか

自分が何ができてきたか

わからない

 

しあわせといえばおいしいものを食べたら

しあわせだし

しあわせのすぐ横の溝は

真っ暗な夜が流れているし

 

抱きしめて

抱きしめられていると

みんな生きてきたんだなあって

そんな瞬間滅多に来ないし

 

そのままぼんやり歩いていたら

駅についてしまった