細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】泣いていいですか

前に進むのはこわい

こわいってなんでなんか

水たまりに 顔が映る 雨上がりに

雨上がりで

空が白い雲から青に変わる最中

 

僕は抱きしめられても

守られているとは感じられなかった

お父さんのひざはもぞもぞした

大人が怖かった

でもいま僕は大人になってるやん

 

40を過ぎ、やっと一人暮らしとか

考えはじめてる

人を知りたいから

ホンマは色々知らんできたから

知らんできたら

こんなに怖いことばかりだ

 

だけど

ふらふらと歩き出したい

君と歩き出したい

恋とか愛とか

言葉は知らない

単なる散歩だ

散歩して

暖かくさわやかだ

それでいいやん

 

言葉は苦しい時があるな

だけど

言葉も大事かな

 

広い空に

深い土

もうこんなに暑くなった

なんてさみしい

なんてひとり

なんてはじめて

どうしたらええか

わからんかってん

だから

泣いていい?

泣いて

明日のために

君の前で