【詩作品】笑って済まなければ
とにかくまっすぐに歩く
ぶつかるものを抱きとめ
深く味わう
私が行く場所には
光がないかもしれない
暗い夜道で、怒鳴られ
にらみ返す
バカにされたら許せないし
捨て置くつもりはない
悔しい気持ちを
ほったらかしにして
生きようとしたら
死にたくなったので
だから
悔しいことは忘れ難いのだ
忘れ難い人間を
扱うのは面倒だろう
言葉には出さなくても
面倒だと思われるのは
ずっとだから
わかっている
喧嘩は怖いし
人間は怖いが
笑いあって済まないこともある
深い真剣さからしか生まれない
優しさがある