細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】死んでもいいと言いたくなるほど生きたい気持ち

私の考えはすべて間違いです

私がここにいるの正しくも間違えでも

ないです

いるんですそれを

あなたにどない伝えたらよろしいか

それとあなたがどこにいるのかわからん

のです

光の速度で捕まえてよ

あんまりさみしいです

さみしいって当たり前

当たり前を泣くんです

犬が鳴くようにではなく

草笛が鳴くように

映画を見て駅に立ち

下界を眺めると

夥しい血です

たぶん血を流しながら

人は人に会います

好きということなんて

不確かな血管の動きや

神経のパルスにすぎないよ

なぜ

なぜと玉置浩二が歌う

なぜ僕は

こんなに落ちつかない

社会とか世界とか

どうでもいい

柔らかい部分が触れてきたら

死んでもいい

死んでもいいと言いたくなるほど

生きていたい

 

雪が降る

その雪に乗った神様の

肩から優しい匂いがする

雲が笑いながら

僕を叩く

激しく叩かれながら

死んでもいいと

死んでもいいと言いたくなるほど

生きていたい