細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】無限のうちのひとつの日にち

確かな気持ちはない

確かな気持ちはなんだろ

それが311と関係あるかしらない

生きることから後ずさりして
わからないことばかりなのは
生まれつきか、あるいは弱気か
意思以外のものか

明日顔を見ないと、いや今空を
越えたいけど

 

今、空を越えられない
死んだものは帰らない

だから死ぬ前に会いたい
みんな死ぬ前の日だから
息が苦しくなり
飲み込まれる
全てが私には害悪である
毎日が確率的な死である

絵を見て涙を流す
声を聴いて震えている
確率的な死の前に立つと
空しさと強い気持ちが
50:50になる

 

飛び込まなければならない

後ずさりしてしまう
アスペルガーだからか
単に卑怯だからか
疲れたからか

僕には3歳の頃から
現実が押し寄せる波で、なんて
比喩を書いていいのか
とにかく決められなかった
決めることを強制されていた気分だ

 

だから

全ての決定のてまえにいるのか
明るい朝やけなのか
まぶしいからか
世界が終わったからか
終わってからも
確かめなければならない
あたたかさがあるのか

全てのねばならないが終わっている

いきている
ということが
即ち

いきているということが
あたたかい

僕には保証がない
困難しかないように
見える

全てから切り離されず
しかし全く1人で
さみしくて

いきていていきていて
誰も確かではなく
水玉のように
無限にふるえている

明日が
明日が来る
来てしまう
どうだろう

 

巨大な破滅の前に
委ねられている
鳥が春の日に鳴く
鳥が
すべてを覚ますように
知らせるように